116: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/09(土) 00:22:06.90 ID:aNta1IfC0
パピヨン「――!」
ゲートインが完了し、各ウマ娘一斉にスタートし最初にハナに立ったのは3番シルヴァーパピヨン。
1バ身、2バ身と差を広げ戦闘を進む彼女の後に続くように、他のウマ娘が各々のペースで走り始める。
パピヨン「あ、は――」
思わず、笑みが零れる。最近は泳いだりするばかりで、あまり走れていなかった分。その走りはとても、気持ちのいいものだった。
全身に風を受け、風を切る音をその耳で感じる。そして目の前には誰も居ない――パピヨンは小さな頃から走ることが大好きなウマ娘だった。
楽しい、楽しい。走りたいから、走る。走ることが楽しいから、走る。彼女はただそれだけだった。
――コーナーを曲がり最終直線。6番と8番のウマ娘が、パピヨンに迫る。
パピヨン「――もっとっ!」
が、しかし。飽きても飽きてもやらされたプールトレーニングのおかげか、彼女にはまだスタミナがあった。
迫るが、縮まらない。差が一向に縮まらないまま、先頭のパピヨンはどんどん前へと走り――!
1002Res/560.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20