82:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:47:21.95 ID:jl4OD2ktO
その後。二、三ほど質問をしたところでサンドラから質問が飛んできた。
「私も貴方に訊きたいことがありますの。構いませんわね?」
他者のプライバシーを侵害しない程度なら喜んで答えよう。どうぞお構いなく、と答えコーヒーを口に含んだ。
「感謝いたします。…では。ステラ・ロードレアと言えば【龍帝マグニスタニア】とその配下を単騎で打ち倒したとされる英雄。彼の者には、数百年の間に世界各地から拠出された莫大な報奨金が支払われたと存じます。一生豪遊したとて到底使い切れぬほどの金額です」
そういえばそんなものを貰った。ステラは微かに笑い、何を言いたいのか問う。
「つまり、この小さな鍛冶屋を建てることなど呼吸をするより容易いということです。設備だって最高級のものを取り揃えるのは造作もないでしょうに。なのに貴方は、その。金に物を言わせれば、他の店から職人を引き抜くことはしないで、私たちのような素人だろうと迎え入れようとしている。おかしいと思いませんか?」
なるほど。たしかにあの金があれば金貨袋パンチで人を恭順させるのは簡単だ。
だが、そんな金は無い。よしんば金があったとしてもそんな思考はしていなかっただろう。
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