318: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/13(水) 10:48:12.21 ID:gjCpmcQso
ライガ「……くだらないな」ガッ
クリア「!?」
クリアの決意を冷ややかに一蹴したライガは、クリアの頭を片手で鷲掴みにした。
ライガ「そんなに妖精どもに会いたいなら……」グイッ
クリア「はなっ……!」
うまく力が入らないながらも必死に抵抗するクリアを易々と持ち上げる。
そして……
ライガ「同じ場所に送ってやる」バヂッ
クリア「っ!!?」
それは一瞬のようにも、永遠のようにも感じられた。
クリアの全身に雷撃が駆け抜けた。
脳天からつま先まで、全身の隅々を突き刺すような痛みが襲う。迸る雷がぶつかり合い火花と大きな音が散る。
しかし耳をつんざくような絶叫が、それすらも掻き消していく。喉が潰れるほど叫んでも何も変わらない。それが分かっていても悲鳴は枯れない。
身をよじろうにも身体が弓なりに張ったまま動かせない。あまりの痛みに意識が遠のいても、電撃に無理やり叩き起された。
ライガ「……」パッ
クリア「ぁ゛……」ドサッ
ライガがクリアの頭を離した時、クリアの身体からは煙と焼け焦げたようなニオイが上っていた。
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