プリキュア作るぞ part3【安価有】
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317: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/13(水) 10:26:40.41 ID:gjCpmcQso
ズダァァァンッ!!!

高速回転する魚の矢が、土煙を巻き起こしながら地面に深く突き刺さった。

クリア「はぁはぁ……これならっ……!」

クリアは舞い上がる土埃を睨め付ける。
全力の攻撃だった。躱されることも想定していた。それを見越して虚をつく作戦も立てた。手応えもあった。

バチッ

クリア「っ!!」

ライガ「この程度か……」バリリリッ

それでもなお、届かなかった。

ライガ「笑わせるな!」バヂッ!!

ライガが消えた。
それを認識した時にはすでに、雷速の蹴りがクリアの腹部を捉えていた。

ズガガガァンッ!!!

受け身も取れずに吹っ飛ばされた。
何度も地面に身体を打ち付けた。
全身が引き裂かれるような痛みを味わいながらも為す術などなかった。
ただその痛みを受け入れるほかなかった。

クリア「っっ……がふっ……!」

やっと勢いが止まった時、クリアは立ち上がることができなかった。
肺の空気が飛び出たまま戻ってこない。うまく呼吸ができず、視界が白に黒にと点滅を繰り返す。
ひどい酩酊感に襲われ、もはや上下も分からない。

ライガ「無様だな」

いつの間にかそばまで来ていたライガの声もどこか歪んで聞こえる。

クリア「ふぅっ……うううっ……!」

それでもクリアは力を振り絞る。
どこに力を入れれば立ち上がれるのかすら分からない。それでも

ライガ「まだやる気か?」

クリア「あっ……うああ゛っ……!」ググッ

ライガ「お前ごときが、まさか本気で私に勝つつもりなのか?」

クリア「そのためにっ……! ここまで来た!」

ライガ「……」

クリア「シーズンランドのみんなが……紡いでくれた希望があるっ……遺してくれた想いがあるっ……! だから私は今ここにいるっ……!!」

ライガ「……」

クリア「今日こそっ、絶対……! ぜんぶ取り戻す……!!」

ライガ「はぁ……」


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