319: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/13(水) 11:16:47.21 ID:gjCpmcQso
朦朧とする意識、だらりと垂れ下がる四肢。クリアは白目を剥きながら力なく倒れた。
全身が、クリアの意思とは関係なしに痙攣を繰り返す。
クリア「あ゛……ぁ゛……」ビクッビクッ
ライガ「さらばだ、キュアクリア……」スッ
ライガがトドメを刺そうとしたその時だった。
クリア「は、ぁ゛……ぃう゛……!」グッ
ライガ「!」
クリアが声にならない声を上げ、地面を握りしめるように手をついた。
ライガ「驚いたな。まだ意識があるのか」
クリア「ま゛……だっ……!!」
ライガ「だがそんなザマでなにが出来る?」
クリア「う、う゛ぅ……!」
ライガ「何も出来やしないさ。結局お前は何も守れず、誰も救えず、惨めに死んでいくだけだ」
クリア「はぁっ……くっ……! あぁっ……っ!」グググッ
ライガ「それともまた助けを求めるか? お前だけの、何でもしてくれる都合のいいヒーローが助けに来てくれるのを待つのか?」
クリア「ちっ……がう……!」
ライガ「これまでずっとそうしてきたんだろう? だったらこれからも、そうやって無様に縋っていればいい」
クリア「もうっ……! そんなこと……しないっ……!」ヨロッ
クリアが足を震わせながらなんとか立ち上がる。
そんな姿を、ライガは冷ややかに睨んだ。
ライガ「……もうたくさんだよ、キュアクリア」
クリア「だって、だってそんなことしたら……!」
ライガ「終わらせよう」スッ
クリア「…………あの子、本当に助けに来ちゃうから」
ライガ「は?」
クリア「だあっ!」ダッ
ライガ「!」
743Res/384.67 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20