クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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38:名無しNIPPER[saga]
2023/11/13(月) 00:23:19.35 ID:N7O5Yt45O
「ん……わかった。今度田中に聞いておく」
「ご理解感謝します……よーし飲み直すぞ。もっと田中ちゃんについて聞かせてくれ」
「うん。田中はこんなかわいい顔をしてても意外とスケベであたしの生足をチラチラ見てくるんだ。もちろん触らせたりなんかはしない。でも田中はずる賢いから「肩車しようか」なんて言ってくる。本当にスケベなんだ。もちろん断ったというか、あたしは背が高いからそのぶんどうしても重くて田中に「痩せろデブ」なんて言われたらまた暴れて停学処分になるかも知れないし、そもそも太ってないし。だからあたしが田中を肩車して……」
まあ、どのみち先の話だ。とりあえずはスパルタ教育で良い大学にぶち込んで、それからうちに就職。そのあとは好きにすればいい。
「……なので結論として、田中はきっと良いお嫁さんになる。そこはあたしが保証する」
「それだと、お嬢はお嫁さんになれないな」
「そんなことない。そんなことない……筈」
「お嬢」
「ん?」
キョトンと首を傾げる姿が記憶と一致する。
「自信持ちな。奥様に似て、お嬢は綺麗だ」
あの小さかったお嬢がスクスク成長して、ちょっと手足は伸び過ぎた感はあるけれど、ちゃんと恋をしている。それは喜ばしいことだ。今は亡き奥様の代わりに不肖このカヤが全てを観察……もとい見守って差し上げよう。
「カヤ、今夜は一緒に寝たい」
「はいはい。もちろん喜んで」
役得ってやつだな。悔しかったら今回みたいな佐竹のガキの妨害にめげず早くうちに就職して家族になりたまえ。さすれば恐れ多くも我らが麗しのお嬢様の御名を寝所で囁く栄誉を賜ることに……あ、そん時はあたしも混ぜてもらおっと。お嬢様のお世話は仕事だし。
【結局、使用人もお嬢様を名前で呼べない】
FIN
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