クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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31:名無しNIPPER[saga]
2023/11/12(日) 02:36:08.83 ID:cnVE/bAzO
「パフェ美味しかった。今度また、誘ってくれたら嬉しい。それじゃあ、また明日」
言いたい放題言って有栖川は帰っていった。
すっきりした顔だったので今夜は熟睡出来るだろう。あたしはどうだ。寝つけるのかな。
「すごい人だね、有栖川さん」
「別に……大したことないし」
「山田もあんな風に毅然と振る舞える?」
あたしだけじゃない。誰だって無理だろう。
「……あたしにはあたしのやり方があるし」
「うん。そうだね。今日は山田の勝ちだね」
勝ち負けじゃないと言えなかった。だって。
「山田の満足そうな顔、久しぶりに見たよ」
「……ふん」
勝利の充足感。征服感。また、味わいたい。
「有栖川さんに気に入られて良かったね」
「はあ? いいや、違うね。それは逆だし」
「え? 山田のほうが気に入ったってこと?」
ニヤニヤとわかりきった顔の佐竹を睨んで。
「あたしは頭を下げさせるのが好きなだけ」
「あはは。さすが我らがメスガキ大将閣下」
「ちょっと、余計なのが増えてんだけど!」
誰がメスガキだ。おのれ佐竹め。普段からそんな風に見てやがったのか。ていうか仕方なくない? 背が低いなら武器にするだけだし。
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