【FGO/SS】本当はあったFGOハロウィン2023
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220:名無しNIPPER[saga]
2024/04/16(火) 23:53:13.53 ID:6qqWpB4R0
透明姿の吉備真備「おい。いかなる者ぞ、我は是れ、日本国の王の御使ひなり。王事、盬(もろ)きことなし。鬼何ぞ伺ふや」

鬼(阿倍仲麻呂)「!。おお〜〜!よもや最も嬉しきことなり。我も日本国の遣唐使にて、渡れりし者なり。物語りせむと思ふ。」

透明姿の吉備真備「・・・そうかな?私の眼にはただの会話の出来る鬼にしか見えぬ。会はむと思はば、鬼の貌(かたち)を変へて来るべし。」

鬼(阿倍仲麻呂)「・・・・・・・・・・・・・・・」

―――――――――――――――――――――――
唐役人たちに捕らえられ、高楼での監禁生活を強制されていた頃、僕がいる高楼に鬼の姿で訪問してきた者こそが阿倍仲麻呂だ。

僕が唐に来る前、過去に遣唐使として唐につかわされ、そのまま行方知らずとなったと日の本の話で聞いていたのだが、

その彼も僕と同じく唐の役人たちによって高楼に閉じ込められ、彼はそこで飢え死となり、彼は鬼の生き霊となって高楼周辺を彷徨っていたと仲麻呂はそう言ってくれた。


彼が僕に尋ねてきた理由は僕が彼と同じ日の本の人間である事を見て、彼は僕に彼の子孫の消息の有無を確認するために僕の所へ訪ねてきていたのだ。

僕は彼に彼の子孫は無事にうまくやっていると伝え、彼はそのお礼として僕に今の唐の国の全てを教えてあげ、僕に全面的に協力してくれると約束してくれた。

そして僕は阿倍仲麻呂が途中で消えぬよう彼を僕の式神による使い魔契約を交わし、阿倍仲麻呂とは良き親友であり、良きパートナーとなった。


そして僕と仲麻呂は唐の国で僕たちを貶めようとする悪しき心の唐の役人たちを懲らしめる為、その知恵と策で役人たちを翻弄してやった。

時に文選の意味を知るためにわざわざ空を飛んだり、命を賭けた囲碁勝負に挑んだり、日の本の神仏たちと協力して唐の国に色々な災いを―――



ザザッ、ザァ〜ザァザァァァ〜〜〜・・・‥


否。私が主に伝える事はこのような物事であらず。私が伝えたい事は英霊としての私ではない・・・‥

今、この汎人類史の外の世から持ち込まれた呪いに包まれた特異点にて、私がこの呪いに耐えいるサーヴァントとなるべく要した私の偽りの身体・・・

主らが言う“依代”としての人間の経緯であり、その依代が何故、河神ラドンとの青い春の記憶を・・・‥

――――――――――――――――――――――――――――

???1「“弱者生存”――それがあるべき社会の姿さ。弱きを助け、強きをくじく。呪術は非術師を守るためにある」

???2「それ正論?俺、正論嫌いなんだよね・・・‥」

???2「呪術に理由とか責任を乗っけんのはさ、それこそ弱者がやることだろ。ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねぇよ!」

???1「何・・・」


彼とその者は同じ呪術師だった。術の種類も家柄も異なるも、彼らは共に人々を守る人類の守護者であった。

彼らは互いに親友であった。共に数々の呪いが渦巻く戦場でそれらを呪いを祓ってきた戦友であり、互いに信頼し合える同志であった。


あの時までは・・・・


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