日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/14(土) 21:28:18.22 ID:JZBISgHv0
〜〜〜某水族館〜〜〜
日向「なぁ澪田」
澪田「なんすか創ちゃん」
日向「お前、ここをどこだと思ってる?」
澪田「嫌だなー創ちゃんってば。水族館に決まってるじゃないっすか!!」
ああそうだよ。確かに水族館だよ、間違いなくな。……でもな。
日向「なんで『サンシャインシティ水族館』なんだよ!? スカイツリーのついでに行く水族館っつったら付属してる『すみだ水族館』に決まってんだろ!!?」
澪田「チッチッチ。……甘いっすね−、創ちゃん。海の家で売っているかき氷のシロップより甘いっす。『付属しているから』とか『ついでに』とか、そんなちゃっちい気分で水族館に行くなんて、天が許してもこの唯吹が許さねーっす!!」
日向「お前は水族館にどんな思いを馳せてるんだよ……」
そう。俺達は東京スカイツリー駅から「わざわざ」池袋まで移動してきて、サンシャインシティの中にある水族館へとやって来ていたのだ。いや本当に何でだよ……。幾ら東京都内とはいえ時間の無駄だろ……。
澪田「あとアシカちゃんのショーを間近で見られるのはこっちだったんで」
お前それだけの為にこっちまで移動したの!!?
〜〜〜数時間後〜〜〜
澪田「いやー、今日は楽しかったっすねー、創ちゃん!!」
日向「……おう」
それからも澪田にあちらこちらに振り回され、俺の体力と精神力は限界間近を迎えていた。こ、こいつの遊び力(ぢから)は一体何なんだ!? 子供か? 遊び盛りの小学生の子供なのかお前は!!?
澪田「それじゃあ今日最後のスポットに〜……レッツゴーっす!!」
み、澪田の奴まだどこか行く気なのか!? こっちはもう色々と疲れ果ててるんだが……。
澪田「大丈夫大丈夫。最後に行く施設は何というか〜……。リラクゼーション施設? みたいなもんでしてー……。心も身体もリフレッシュできる場所っすから」
リラクゼーション施設? サウナとかスパとかか? そう思いながら、俺は澪田の後をついていく。
日向(……ってあれ?)
なんだろう。何か見慣れている景色がドンドン増えてきたような気がするんだが……。澪田が「着いたっすよー」と言ったのは、なんと例の『混浴先頭』の前だった。な、なんでよりにもよってここなんだ!?
澪田「……創ちゃん。唯吹が今日最初に言ったこと、覚えてるっすか?」
あの時と同じく、ほんのりと顔を赤くした澪田が小声で言う。勿論覚えている。確か『「あの」とっても恥ずかしい秘密をバラされたくなければ今日一日、唯吹のお気楽観光ツアー(要はその時の気分)に付きあって貰うっす!!』……ってちょっと待てまさか……!!
澪田「いやー、唯吹。あの日の事を……。蜜柑ちゃんと一緒にここの銭湯に入って、裸を見られちゃった事を完全に思い出してしまいまして〜……」
澪田が言葉を言い終ったその瞬間、俺は瞬時に土下座していた。
日向「ほんっっっとうに申し訳ない!! いや諸悪の根源はちゃんと他にいるんだが、お前らのその……す、素の姿を見ちまって、へ、変な事まで言っちまって……本当にすまない!!」
俺は罪木の時同様、そうやって頭を下げることしか出来なかった。王馬に対する怒りが、改めて心の底から湧いてくる。あの野郎、いつかこの報いを必ず……!!
澪田「……っすよ」
日向「……へ?」
澪田が蚊の鳴くような声で言ったその言葉が全然聞き取れなくて、俺は呆けた返事を返す。
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