日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/14(土) 21:07:32.63 ID:JZBISgHv0
〜〜〜東京スカイツリ〜〜〜
澪田「……ということで澪田達は次なる目標地点として東京スカイツリーに狙いを定めたっす……ショボボン」
日向「いや、何でそこまで落ち込んでるんだお前は」
澪田「だってだってー!! スカイツリーなんて皆が知ってる様な場所なんて唯吹が求めてる『探索』っぽくないっすよ!! もっとこう……『ええっ!? こんな場所にこんな名所が!!?』みたいな所で遊ぶなり食べるなりしてみたかったっす!!」
澪田はそう言うが、ネットは勿論、SNSも大手含め大量に普及しているこの世の中で、東京のど真ん中に『隠れ名所』なんて早々あるのだろうか……。そんな事を思いながら、俺達は専用の高速エレベーターに乗る。目指すは東京スカイツリーの最上階──『天望回廊』だ。
〜〜〜東京スカイツリー・天望回廊〜〜〜
澪田「イヤッホォオオオオオオイ!! 創ちゃん見て! っていうか観て!! 富士山は勿論、東京のあんなところやこんな所まで丸見えっすよ!! いやー、とんだ覗きスポットがあったもんすね!!」
さっきまでのテンションの低さは何処へやら。澪田は東京スカイツリーの天望回廊を満喫していた。地上450m地点に造られたその回廊は正に絶景スポットで、東京は勿論、遠い地方の方や海まで見渡す事が出来る。テンションが上がっても全然おかしくないのだが──。
日向「澪田」
澪田「はい」
日向「展望デッキで両手を広げて走るな。周りのお客さん達に普通に迷惑だぞ」
澪田「すみませんでした」ペコリン
澪田が回廊到着早々、目を輝かせてバビューン! と勢いよく回廊を走り始めた物だから、俺は大いに慌てた。周りのお客さん達に「すみませんすみません!!」と頭を下げながら必死になって走り回る澪田をとっ捕まえて、正座をさせて説教をしている。
日向(……まぁ気持ちは分からないでもないけどさ)
本当に、凄く良い眺めだ。ワクワクするような回廊だ。東京スカイツリーに来るのはコレが初めてだが、こんなに素敵な場所ならもっと早く来れば良かった。そう、例えば「あいつ」と──
澪田「むぅ……。創ちゃんが唯吹とのデート中に他の女の子のこと考えてるっす……」
日向「は? い、いや別にそんなことを考えてた訳じゃ──」
澪田「ふーんだ。そーんな浮気性の創ちゃんにはこうしてやるっす!」
そう言うと、澪田は俺の左腕に自分の右腕をギュッ! と絡ませてきた。「んなっ!?」と驚いた俺は何とかして澪田の腕を振り払おうとするが、どこにそんな力があるのか全然解いてくれない。他のお客さん達の「このバカップルが……」という視線がザクザクと突き刺さる。……こ、これ以上この場所に居たくない!!
日向「な、なぁ澪田! 天望回廊はもう十分楽しんだだろ!? そろそろ行こうぜ! 水族館の時間もあるわけだしさ!!」
澪田「むぅ……。しょうがないっすねー……」
渋々納得してくれた澪田に俺はホッとして、次なる目的地である「水族館」へと向かった──
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