デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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150: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/09/16(土) 12:16:30.60 ID:Q+AQoDOUO
カリアゲがツッコミを入れる。
「そうだとしてもよ?コマンドラモンがいなくなったら、さらに防衛力が落ちるだろ」

「パルタスさん、仮にそちらでコマンドラモンが成熟期になった場合…産んだデジタマから産まれたデジモンを、我々は買えますか?」

「ん?当たり前だろう!むしろ一時的にとはいえ貴様らの戦力を手薄にしたのだから、サービスしてやるのが筋だろう」

いや、当たり前って…
そんなこと言ってなかったじゃないですか。

「なんだ、こんなこともいちいち言わんと伝わらんのか?」

パルタス氏の隣で、バンモチ氏が「伝わるわけないでしょ…」と呟いた。

『ハーッハッハッハ!きみは本当に交渉が下手なのが玉に瑕だなぁ!パルタス君の得意分野は明らかにこっちじゃないんだから、やはりバンモチ君に任せてはどうかね?』

「黙れクロッソ!!…おほん、話が脱線しているぞ、元に戻せ」

パルタス氏がそう言うと、リーダーが口を開いた。
「メガの言った通りだ。我々は現戦力の構造上の致命的な欠陥を突かれたんだ」

構造上の致命的な欠陥…ですか?

「ああ。この先もしも、クラッカーデジモンが沖縄と北海道に交互に出現したらどうする?我々研究チームが飛行機に乗って北へ南へ往復し続けるのか?」

それは…他のデジモン研究者にも頑張ってもらうしかないんじゃないでしょうか。

『ハッハッハ、君達は優秀だね。しかし優秀すぎるあまり、自分達に比べて周りがいかに遅れているか、いかに自分のレベルに遥か遠く追いついていないかを認識できていない!君達ほど優秀なセキュリティデジモンを揃えている組織はまだい無いよ!』

…じゃあ、我々が飛び回るしかないんでしょうか。
やだなあ、我々は研究が本分なのに。

パルタス氏が返事をした。
「今のままではそうなるだろうな!我々のティンクルスターモン達は軍事基地防衛用だ、ゆえに民間のパトロールへ向かわせることはできないからな!」

カリアゲが立ち上がった。
「なんだよ!軍のデジモンなんだろ、市民を守れよ!」

「陽動にすぐに食らいつくわけにはいかないだろう!」

…陽動?


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