古美門研介「こんな機会滅多にないぞ」黛真知子「自信がないのかしら?」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2023/08/30(水) 00:30:00.93 ID:7KMNvF/HO
「いいえ、問題はもっと深刻です。留美子さんにとってメイさんの成功はご自身の成功、明さんの苦しみはご自身の苦しみ。一心同体という比喩表現を超えた、危険な領域です」
「親子手を取り、互いに更生する道を探るべきです」
「不可能です。お互いの依存関係を断ち切らなければ治療も更生も図れません」
「親子の絆は……深くて強い」
「深くて強い絆だからこそ困難なんです」

まだわからないのか。自覚が足りていない。
あんたこそ自分に重ねるべきだ。親目線で。
噛んで含めるように言い聞かせるのは少女。

「お母さんには……私のこと忘れて……自分の人生を歩んで欲しいんです。でもいつかまた……一緒に暮らしたい。明のお母さんは……宇宙に1人だけだから」

ぐうの根も出ない父。勝った。私の勝ちだ。

「……代弁はもう必要ないようですね」
「先生、さっきから臭います」
「フハッ! 私としたことが、つい熱が入って代弁ならぬ大便をしてしまったらしい! ほら黛君、出番だぞ。盛大に哄笑したまえ!!」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

勝利の美臭に酔い痴れていると、睨まれた。

「静粛に……では、留美子さんのお話を聞かせて貰えますか?」
「……ありません」
「であれば、今回で審問を終わりとします」

反論はなく審問は終わった。最後に黛君が。

「留美子さん。どのような結果になったとしても、親子の縁を切ることはどんな法律でも出来ません。思い合っていれば、親子です」

朝ドラらしいまとめ方だ。実にくだらない。
とはいえ、私には出せない結論ではあるな。
信じる者は救われる。ならば信じるが得だ。


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