255: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2024/03/08(金) 21:13:59.07 ID:zBkrFghu0
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4時間後
永田町・首相官邸
(☆...●)《おう、王嶋だ。すまんが長くは取れんぞ、こちとら羽田の件の事後処理とオーストラリア戦線の情報収集で手一杯だからな》
彡#(-)(-)「………忙しいところすまんな。せやけど安心せぇ、ワイとしてもちょいとばかり“礼”を言いたくて電話しただけや。1時間も2時間も話すワケちゃう」
(☆...●)《ハッハッハッ、その声の調子だと大分こっぴどく“やっつけられた”らしいな》
彡#(゚)(゚)「とんでもない“逸材”送り付けてきよったもんやでホンマに。ついさっき話し終わったが、何度血管ブチギレそうになったか解らんで」
(☆...●)《………お前さんでも我慢しきれないほどの無礼さだったのか?だとしたら海自の方でも指導も吝かじゃないが》
彡#(゚)(゚)「阿呆、キレそうになったのはワイ自身に対してや」
『まず、結果論に近い後出しであることは承知の上で申し上げるなら、現在の東南アジアにおける非常に苦しい戦況は日本国による責任も大である』
『自衛隊による領海外での深海棲艦迎撃。アレを秘密裏ではなく、公然と、東南アジア諸国と連携しつつ最初期より行うべきであった』
『PKO協力法やJDR法など、拡大解釈によって“相手国側からの要請”を経て自衛隊を“海外派遣”する術は幾らでもあった筈。平和維持法や自衛隊法に囚われ初動を送らせてしまった点は、明確な失策であると言わざるを得ない』
『反対運動は無論国内外で起きたでしょう。だが、そのために“外交”が存在する。少なくとも深海棲艦の出現初段階では、その脅威度を盾に米国やASEANの支持と黙認を取り付けることは十分に可能だったと思われる』
『日本国が、自衛隊が踏んだ二の足は、人民解放軍による南沙諸島への進出という結果を招いた。これは更に、ASEAN各国の太平洋方面戦線に対する戦力集中を妨害した』
『日亜連携の不十分が、人民解放軍が介入する隙となり、ひいては深海棲艦による攻勢激化の隙となったのです。南沙諸島の実効支配による諸地域の混乱がなければ、少なくとも深海棲艦による“海上封鎖”とそれに伴う日本国とASEANの分断は避け得たのではないかと、吾輩は愚考する』
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