【安価・コンマ】目が覚めるとそこは…
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109:名無しNIPPER[saga]
2023/09/01(金) 22:07:23.16 ID:YWmeO82zo
「それじゃあ、いくけど…何かあったらすぐに言ってね?」

不安そうな顔で椎名は念を押す。

「うん。ほら」

二人は特に用途に決まっていなかった共用スペースの一つを、不動の訓練のための部屋として使用していた。

証人保護プログラムで守られているとはいえ、今後何があるかわからない。それと不動の魔法に対する純粋な興味も手伝って、二人は何日かおきに魔法の特訓を行うようにしていた。

椎名は目を瞑って息を整えると、杖の先を不動に向ける。

「レームング!」

椎名の杖の先から飛び出た黄色い光──相手を麻痺させる初歩的な魔法だ──は、盾に変形した不動の杖に吸い込まれて消えた。

「どう?大丈夫?」

「うん、なんともない」

「それじゃあ、続けていくね」

それから同じ魔法を十数発は受け止めた。そしてまた一つ、魔法を受け止めたその時、不動の手を痺れが襲った。

「っ…!」

「大丈夫!?」

駆け寄ろうとする椎名を不動が片手で制止した。

「大丈夫…少し、手に痺れが…」

「そっか。じゃあ限界はこのあたりなのかな?」

「かも。でも結構防げたんじゃないか?」

「うん。…でもこの魔法は魅力の消費も少ないから。もしかしたらもっと強大な魔法だと受け止められる回数は減るかもしれないね」

「…だな。じゃあ次は俺の番だな」

不動の意識が守備から攻めに移り変わるのと同時に、杖も元の形に戻る。椎名から教わったように杖を構え、意識を集中させる。

「レームング!」

不動の杖から黄色い光が飛び出すが、それは椎名のものよりも明るくなく、速度もあまりなかった。

「…椎名みたいにはいかないな」

「でも、今まで魔法と縁が無かったって事を考えたら十分だと思うよ!」

「ありがとう。じゃあ、どこまでやれるか試してみよう」

そうして同じ魔法を何回か放つ不動。だが二桁に到達する前に、魔法は放てなくなってしまった。


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