【悲報】夢魔の集落に男一人で流れ着いてしまった【たすけて】【安価スレ】
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30:名無しNIPPER[saga]
2023/07/10(月) 00:23:45.38 ID:eNZ2C8ZrO
「…やっぱり川に落ちてたのか。吊り橋から落ちて生きてたからもしやと思ったが。服も着込んでたのによく助けられたな」

「ふっふーん！私の妖術にかかればちょちょいのちょーい！…なわけないです他の人にお手伝いしてもらいました」

「ごっほん！」

大仰な咳をしたのは、妲己の女の子の傍らにちょこんと座っていた妖狐族の女の子。
身に纏う魔力を見るに『玉藻』種だと思われる。

「流木に捕まっていた貴方様を見つけたのはナルちゃんですが、助けるために策を講じたのはわたくし、エルですの。貴方様の手足にこう…光の糸を絡めて、周りの木々で固定してから頑張って巻き取りましたのよ」

エルと名乗った少女は身振り手振りで説明するが、正直いまいちピンとこない。
だが、必死になって助けようとしてくれたのは伝わる。なので、二人に深々と頭を下げながらお礼をした。

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