132:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:04:50.00 ID:jiCWbLTH0
ホテルの中
(。゚ω゚) .。oO(うわぁ!)
新聞で見るような有名人ばっかりだ
大臣、高官、将軍……
133:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:06:53.57 ID:jiCWbLTH0
案内され少し歩いた
すると突然ガチャっと、とある一室のドアが開き
質素なフィールドグリーンの上着を着た見知った男が出てきた
彡(゚)(゚)「ん?」
134:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:07:42.16 ID:jiCWbLTH0
通された場所は、バルコニーからリンツが一望できる部屋だった
彡(゚)(゚)「クビツェク、お前は本当にあの頃のままや」
彡(゚)(゚)「お前がどこにいても、ワイならすぐに見分けられたで」
135:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:08:09.37 ID:jiCWbLTH0
彡(゚)(゚)「ところで、お前は何になったんや?」
(´・ω・`)「私は地方官司になり、助役になりました」
彡(゚)(゚)「助役とはどういうもんや?」
(;´・ω・` )「え、ええと…つまり、役人です」
136:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:08:58.16 ID:jiCWbLTH0
それからもアドルフは僕のプライベートを聞きたがった
正直に話した
今は家庭を持って大変ながらも落ち着いていること
そして規模は小さいがオーケストラを作ったことを
137:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:09:45.05 ID:jiCWbLTH0
彡;(゚)(゚)「だったら…」
彡(゚)(゚)「せや!クビツェク、子供がおる言うとったやろ?」
(´・ω・`)「ええ、3人います」
彡(•)(•)「3人もか!」
138:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:10:31.29 ID:jiCWbLTH0
僕とアドルフは気づけば一時間以上も話し込んでいた
( ´_ゝ`)「総統、そろそろ時間が……」
彡;(゚)(゚)「ファ!? もうこんな時間か!」
139:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:11:11.19 ID:jiCWbLTH0
あれから、僕の静かで目立たない生活は急に騒がしくなった
アドルフの作品を狙う不良隊員や欲深な連中がよく家にきた
こういった輩にはこう言って追い返した
(´・ω・`)「それについてはヒトラー閣下と個人的に話したいと思います」
140:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:12:42.30 ID:jiCWbLTH0
ある日、アドルフから招待状が送られてきた
リヒャルト・ワーグナーの祝賀劇の招待状だ!
その公演は見たい!見たい!!どうしても見たいと
夢に見ていた公演だった!
でも経済的な理由で…ってこんなことを言うのは無粋だよね
141:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:13:31.62 ID:jiCWbLTH0
アドルフは庭に通じるドアを開け、石段を下った
手入れの行き届いた小路を抜け、鉄柵のドアが開かれた
するとそこにはリヒャルト・ワーグナーの墓があった
142:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 21:14:31.77 ID:jiCWbLTH0
その後、僕たちは劇場に向け歩き出した
だが、階段の所までくるとアドルフは止まった
(´・ω・`)??
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