王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
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58:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:22:03.15 ID:49rnlsyO0
 王子『』
 少女「んー。どの言葉なら通じるだろう? きっと日本語は分からないよね」
 王子『』
 少女「ひとまず、アーユーオーケイ?」
 王子『』
以下略 AAS



59:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:22:32.36 ID:49rnlsyO0
 少女「うわっ、どうしたの突然、咳き込んで!」ズイッ
 王子『!?』
 少女「大丈夫?」」
 王子『うわあああ! ち、近づかないで!』ドタドタドタ
 少女「……そんな後退りしないでよ。傷つくなあ』ツカツカ
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:23:08.47 ID:49rnlsyO0
 王子『や、止めて! むっ、胸がっ、胸がっ!』ドキドキ
 少女「慌てなくてもいいよ。別に取って喰おうってわけじゃないんだからさ」ピト
 少女はしゃがみ込み、王子のおでこに自分のおでこを合わせる。
 少女「んー、ちょっと温かいけど、熱は大丈夫そうかな?」
 王子『うわっ、あっ、あ……っ!』
以下略 AAS



61:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:23:37.18 ID:49rnlsyO0
 少女「ずぶ濡れのままで風邪引いちゃいけないから、すぐそこの診療所に行こっか」ニコッ
 ゼロ距離で笑みを浮かべる少女。
 仲の良い女性と言えば母と妹ぐらいしかいない王子にとって、その笑顔は彼をノックアウトするには十分すぎた。
 王子『――あっ』ブシュッ
 少女「きゃっ」
以下略 AAS



62:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:24:07.89 ID:49rnlsyO0
 少女「わっ、大丈夫!? 凄い鼻血出したけど」
 王子『』ピクピク
 少女「おーい! 聞こえてますかー!」
 王子『』ピクピク
 少女「これは本当にやばそう。誰かー! 誰かー!」
以下略 AAS



63:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:24:36.58 ID:49rnlsyO0
 次に王子が目を覚ましたとき、そこは地面の上ではなく、ふかふかのベッドの上だった。

 王子『あれ? ここは?』
 王子『……確か、めちゃくちゃ綺麗な人になんか助けられたような』
 王子『……夢だったのか?』
以下略 AAS



64:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:25:25.73 ID:49rnlsyO0
 王子はベッドから降り、辺りを見回す。

 王子『古いけど清潔感のある部屋だ。あと、見たことのないものがいっぱいある』
 王子『というか、外は凄く暑かったのに、なんでこの部屋は涼しいんだろう』
 王子『ん? あのゴウゴウ鳴いてるものから冷たい風が出てきてるぞ』
以下略 AAS



65:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:25:51.91 ID:49rnlsyO0
 王子『そうだ。確か“くーらー”だ! お父さんが言ってた』
 王子『日本という国には季節があって、めちゃくちゃ暑い季節があるから、みんなそれを使って部屋で涼むとか』
 王子『そうか。これが件のくーらーかあ。実物を見るのは初めてだなあ』シミジミ
 王子『こんなに角ばってるんだなあー。いやあ、いいものを見たなー』ウンウン
 王子『……いやいやいやいや!』ブンブンブンブン
以下略 AAS



66:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:26:25.58 ID:49rnlsyO0
 王子『なんでくーらーがこの部屋にあるんだ!?』
 王子『くーらーがあるってことは日本ってことだろ!』
 王子『だって、俺がいるこの場所は――』

 そこまで口にして、王子はハッと気づく。
以下略 AAS



67:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:26:53.83 ID:49rnlsyO0
 王子『……莫大なマギカの衝突におけるワームホールの発生』
 王子『その歪みに巻き込まれて』
 王子『別の世界に飛ばされた?』
 王子『もしかして、もしかしてだけれど。ここは――』



68:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:27:22.04 ID:49rnlsyO0


王子『日本?』


以下略 AAS



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