王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
1- 20
50:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:45:05.47 ID:sZTlet6c0
 王子(……やってしまった)
 王子(3歳下の妹に、大人気なくなに言ってんだ。僕)
 王子(才能ないくせに、魔族としても小さいな)
 王子(……ああ、もう!)

以下略 AAS



51:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:45:31.19 ID:sZTlet6c0
 王子『……えっ?』

 王子が異変に気づいたときには、もう遅かった。
 王女の感情の奔流が、魔法を暴走させていたのだった。強大すぎる精神エネルギーに、ありとあらゆるマギカに反応し、直前に理解した魔法を無意識に発生。

以下略 AAS



52:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:46:28.94 ID:sZTlet6c0
 それは小さな歪みで、吸い込まれる力こそなかったが、泣きわめく王女のすぐそばで生まれていた。

 王子『――あぶねえ!』ドンッ

 王子は王女を押しのけ、身代わりになるかたちで歪みに吸い込まれる。
以下略 AAS



53:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:46:55.32 ID:sZTlet6c0
 王子『……良かった。お前が無事で――』

 悪かった、という言葉を言う直前に歪みが閉じた。
 王子は、意識を、失った。



54:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:47:21.69 ID:sZTlet6c0
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 ――――――――――
以下略 AAS



55:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:47:52.55 ID:sZTlet6c0
 王子『……ん? うぅ』
 少女「良かったぁ。息してる。ほっとしたよ」
 王子『うぅ……あっ。ここは?』クラクラ
 少女「そんなすぐ起き上がらないで。君、さっきまでどんぶらこどんぶらこって川を流れてたんだから」
 王子『……何語、ですか? さっきから』パシパシ
以下略 AAS



56:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:54:44.06 ID:sZTlet6c0
 王子のおぼつかない視界は、ゆっくりとピントが合ってくる。
 そこは見慣れぬ川のほとりで、体はびしょ濡れで、肌を突き刺すように日差しは熱くて。

 少女「えーっと、外国の子なのかな? すごく凝った衣装着てるし、もしかしてなにかの撮影中?」

以下略 AAS



57:名無しNIPPER
2023/06/11(日) 01:55:10.04 ID:sZTlet6c0
今日はここまでです。


58:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:22:03.15 ID:49rnlsyO0
 王子『』
 少女「んー。どの言葉なら通じるだろう? きっと日本語は分からないよね」
 王子『』
 少女「ひとまず、アーユーオーケイ?」
 王子『』
以下略 AAS



59:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:22:32.36 ID:49rnlsyO0
 少女「うわっ、どうしたの突然、咳き込んで!」ズイッ
 王子『!?』
 少女「大丈夫?」」
 王子『うわあああ! ち、近づかないで!』ドタドタドタ
 少女「……そんな後退りしないでよ。傷つくなあ』ツカツカ
以下略 AAS



60:名無しNIPPER
2023/06/12(月) 22:23:08.47 ID:49rnlsyO0
 王子『や、止めて! むっ、胸がっ、胸がっ!』ドキドキ
 少女「慌てなくてもいいよ。別に取って喰おうってわけじゃないんだからさ」ピト
 少女はしゃがみ込み、王子のおでこに自分のおでこを合わせる。
 少女「んー、ちょっと温かいけど、熱は大丈夫そうかな?」
 王子『うわっ、あっ、あ……っ!』
以下略 AAS



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