王子『はちじょうひとまのワンルーム?』
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1:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:16:18.72 ID:1yPuA9ut0
書き溜めがないのでゆっくりと書きます。
誰も覚えていないと思いますが、7年前に書いたSSの続きになります。
以前のものは、https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455015928/、です。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:20:01.15 ID:1yPuA9ut0
王子『なんなのそれ? おかあさん』
魔王『そうだな。んー、どう説明すればいいのだろうか……』
王子『おおきいの? ちいさいの?』
魔王『小さいな。この魔王城の寝室に比べれば』
王子『どのぐらい?』
以下略 AAS



3:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:20:43.82 ID:1yPuA9ut0
勇者『……相変わらず難しい言葉を使ってんなあ』
魔王『むっ、ゆうしゃ――お父さん。王女は眠ったのか?』
勇者『ああ、ぐっすりだ。見てみろよ、この寝顔』
王女『』スピースピー
魔王『ふふっ。お父さんの腕の中で熟睡中だな』
以下略 AAS



4:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:21:21.36 ID:1yPuA9ut0
王子『ちいさーい』
魔王『むっ』
勇者『』ドヤァ
王女『』ムニャムニャ
王子『ほかは?』
以下略 AAS



5:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:21:58.73 ID:1yPuA9ut0
魔王『なっ、なあ、王子。私たちが住むこの魔王城は誰のものだ?』
王子『ぼくたち』
魔王『そうだ。この城は、我が魔王の一族に代々引き継がれる、私たち家族の大切なお家だ』
王子『うん』
魔王『けれど、その八畳一間のワンルームは私のものではなく、お父さんのものでもなくてな。他の人にお金を払って貸してもらっていたんだ』
以下略 AAS



6:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:22:25.97 ID:1yPuA9ut0
王子『……にほん?』
魔王『ああ。素晴らしい国だぞ』ニコッ
魔王『王子は、私とお父さんが若い頃、異世界に飛ばされた話を知っているか?』
王子『すこしだけ』
魔王『そうか。なら、改めて話をしよう。大事なことだからな』
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:23:02.11 ID:1yPuA9ut0
魔王『あれはまだ魔界と人間界が戦争してたころ。私とお父さんはこの魔王城で戦ったのだ。魔王と勇者としてな』
魔王『けれど、お互いの魔法がぶつかり合ったとき、空間に大きな歪みが現れて私たちは吸い込まれてしまった。そして、異世界である日本という国に飛ばされたのだ』
魔王『その世界にはマギカが存在しなかった。ゼロではないのだが、こちらの世界のように満ち溢れてはいなかった』
魔王『おかげで魔法は使えないし、勇者の武器も防具も機能しない。そのせいで常軌を逸した身体能力もない』
魔王『私たちは、ただの一般人になったのだ』
以下略 AAS



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