5:名無しNIPPER
2023/06/07(水) 01:21:58.73 ID:1yPuA9ut0
魔王『なっ、なあ、王子。私たちが住むこの魔王城は誰のものだ?』
王子『ぼくたち』
魔王『そうだ。この城は、我が魔王の一族に代々引き継がれる、私たち家族の大切なお家だ』
王子『うん』
魔王『けれど、その八畳一間のワンルームは私のものではなく、お父さんのものでもなくてな。他の人にお金を払って貸してもらっていたんだ』
王子『そうなの?』
魔王『ああ。家賃は3万円で――といっても、日本円の価値は王子には分からないか。まあ、当時の私たちにとって決して高くはないが安くもないお金を払って貸してもらっていたんだよ』
王子『どうして?』
魔王『当時はそうする必要があったんだ。私たちが日本という国で生きるために』
81Res/36.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20