9:1 ◆wo2YGzppho[sage]
2023/06/05(月) 06:42:40.85 ID:J/mDQ71j0
「笠原さんはどうなの?私にす、好きって言われたら……うれしい?」
思わぬ切り返しでびっくりしたけど平静を装って答えた。
「べ、別に!……でもまあ西村さんの言う通り、好きって思われるのは悪くないわね。ていうかそんなこと訊くなんて、あんた私のこと好きなの?」
自分から切り出した話題だけど、気になって訊いてみる。
「うん、好きだよ。笠原さんは友だちだからね!」フンス!
ああ、やっぱりだ。この子は…………西村さんは恋愛感情をわかっていない。高田くんにはあんなにドギマギしてるのに。
私はすごく悔しかった。友だちだというのに、好きな人なのにドキドキさせられなくて………。
「笠原さんはどうなの?私のことすき?……って、さっき答えたっけ。」
想定内の返答が返ってきたけど、私は緊張しながらも正直に答えた。
「えっ、ええ好きよ。友だちとしてじゃなくて恋愛感情としてあんたが好きだけど………悪い?」ドキドキ
「えっ…///」カァァ
西村さんには想定外の返答らしく、西村さんは顔が真っ赤になるほど照れていた。かわいい。
そして私は(やっと私も高田くんと同じくらい西村さんを照れさせられたわ!)と陰で小さく握り拳を作った。
「で、でも……、私に好きになる要素なんて………」オドオド
「そうね。私も思いつかないわ。あんたのいいところなんて。」
「ウッ」グサッ
私のウソの発言に西村さんは傷ついたようだけど私は続ける。
「でも好きになったら理屈とかじゃないの!その人を勝手に想ってしまうものなのよ。わかった?」ズイッ
私は西村さんに迫るように、だんだん顔を近づけて言った。西村さんは顔を赤くしてた。多分、私も。
「わかったから……。あ、…………でも、こういうのってお返事しないといけないんじゃ……?」
「いいわよ、そんなの。私は別にあんたとそういう関係になりたいなんて思ってないし。」
「あ、そうなんだ。でも私は笠原さんとはもっと仲良くなりたいって思ってたから、その…嬉しいな。好きって言われて。」ニコッ
「だからそういう関係?ってのにならなくても、仲良くしたいんだけど………だめかな?」
私のウソを見抜いたかのように西村さんはそう言った。私はすごく嬉しかった。
だから私は喜んでいるのを悟られないようにしながら、返答した。
「別にいいんじゃない?あんたのことだから、どうせ言っても聞かないんでしょ?」
「ありがとう、笠原さん!」ニコッ
西村さんはそう返答すると作業に戻った。
「それに好きな人には傷ついてほしくないしね……。」ボソッ
「ん?なんか言った?笠原さん?」
「な、何でもないわよ!それと、これが終わったら今日一緒に帰らない?」
勇気を出して誘ってみた。多分声が震えていたと思う。けど西村さんは簡単に頷いてくれた。
「うん!いいよ!今日は笠原さんと色々話したかったから。」
「そ、そう。ならよかったわ。」
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