笠原「西村さんも好きになった」
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8:1 ◆wo2YGzppho[sage]
2023/06/05(月) 06:37:37.29 ID:J/mDQ71j0
「ごめんね高田くん。今日はクラス委員で遅くなるから……」
「うん、わかった!僕も今日は習い事だから………またね!」
「うん、また明日。」
前の私だったら羨ましい会話だったけど、今は西村さんのことも好きだからあまり気にはならなかった。
いや、別に高田くんを諦めたわけじゃないけど!
三度(みたび)心の中で言い訳して、私は西村さんの向かいの席についた。
気がつくと私は、西村さんも好きになっていた。好きな人がひとり増えた。
そんなふうに自己完結すると、だんだん私は高田くんだけじゃなく、西村さんまで意識するようになってしまった。
というか高田くんよりもドキドキする気がする。
だから西村さんと話せるクラス委員の居残りが、いつの間にか楽しみになっていたのかもしれない。
なので、私は勇気を出して西村さんに訊いてみた。
「そういえば西村さんって好きな人とかいないの?」
「うーん、私ひとりぼっちだったから……そういう感情は、よくわかんないんだ………。」
「ふーん、そう………。」
好奇心で聞いたのが申し訳なくなる返答で少し場が暗くなった。
それを察知したのか、西村さんはあわてて返す。
「あっ、でも!友だちで好きな子ならいっぱいいるよ!高田くん、日野くん、海美ちゃん……それと笠原さんも!」
「私も…?」
「うん!笠原さんって足速いし、リレーのときはかっこよかったもん!」
私は顔が熱くなっていくのを感じて、すぐに自分が照れてることに気づいてそっぽを向いた。
「? だから笠原さんも友だちだよ。私の大切な友だちのひとりだから……その、悩みがあればなんでも言ってね。」
西村さんがそう言ったから、私は少しいたずらしたかったのかもしれない。
そこで私は後先も考えずにこう発言した。
「に、西村さんに相談……というか質問なんだけど、もし!もしよ!もし私があんたを好きって言ったらどうする?」
あらかじめ予防線を張って質問した。とりあえず西村さんの反応を知りたかったから。
「う〜ん、よくわかんないかなぁ。」
「ガーン…」
私はショックで言葉が出なかった。西村さんは続けた。
「私なんて暗いし、地味だし、好きになる要素なんて全然ないから………だからよくわかんないや。ごめんね?」
「でも、もし私を好きって言ってくれる人がいるなら、すごく嬉しいかも。」ニコッ
「そ、そう。」ドキドキ
私は西村さんの笑顔で心臓の鼓動が少しはやくなったのを感じた。


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