笠原「西村さんも好きになった」
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10:1 ◆wo2YGzppho[sage]
2023/06/05(月) 06:47:16.28 ID:J/mDQ71j0
その後、クラス委員の作業をすぐに終わらせて私たちは職員室へ向かった。
「お疲れ様二人とも。それじゃあ帰りに気をつけろよ。」
「はい。」
「はーい。」
職員室を後にして私は西村さんと下校する。
それにしても下校の時間にこんなに緊張するのは初めてだ。私はすごくドキドキしながら聞いた。
「ね、ねえ、西村さん………その、手を繋いでもいい?」
「えっ?」
西村さんの反応を見て即座に言い訳をした。
「ほ、ほらっ!その、呪いパワーをもらいたいだけであって………別に深い意味は……」ゴニョゴニョ…
すると西村さんは笑顔で言った。
「うん、いいよ。友だちだからね!……ふふっ、なんか高田くんがひとり増えたみたい。」ギュッ
「そ、そう言われると、ちょっと照れるというか、嫉妬するんだけど……」
「あ、ごめん、………もう言わないから、元気出して?」ジッ
西村さんは私に上目遣いで訴えかけてきた。こんなの断れないじゃない…。
「……別に気にしてないわ、それで?なんか話したいことがあるんじゃないの?」
私は照れてるのを指摘されないために、西村さんの目的に話題をずらした。
「あぁ、そうそう。笠原さんって、いつもかっこいいなって思って………。」
私は想定外な話題で、照れてる顔を見られたくなくてそっぽを向きながら歩いていた。
すると、よそ見していたためにこけそうになった…。
けど手を繋いでる西村さんが腕を引っ張ってくれて転ぶことはなかった。
「危なかったね、大丈夫だった?」キラキラ
西村さんのイケメンムーブで西村さんが煌めいて見えた。そして、完全に恋に落ちた。
「あ、ありがとう。別に何ともないわ………///」テレテレ
私は顔が熱くなっていた。そんな私を気遣ったのか、西村さんはこう言った。
「あ、ごめん笠原さん…。私に手を引かれて恥ずかしかった……?」
こんな感じで、西村さんはまた的外れなことを言ってきた。
この子は本当に、私に好かれていることに気づいているのだろうか。
(西村さんってたまにずれてるからなー…)
そしてしばらく私が黙っていると、西村さんは私が凹んでいると勘違いしたのか急に褒めはじめた。
「かっ、笠原さん!そんなに落ち込まないで!笠原さんにだっていいところはいっぱいあるよ!」


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