笠原「西村さんも好きになった」
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13:1 ◆wo2YGzppho[sage]
2023/06/05(月) 07:08:27.90 ID:J/mDQ71j0
その後、私は家に帰ってご飯を食べた後、お風呂に入るまでの時間で部屋で悶々としていた。
「………はぁ、好きって言っちゃった。それも好きって自覚した日に………///」カァァ
「でも西村さんだしいいか。友だちとしての好きとしか思ってなさそうだし……。」
足をバタバタして考える。もし明日西村さんの様子がおかしかったら、と。
(それなら嬉しいけど、朝のウワサがまた流れたら嫌だな……。西村さんは鈍感だから、意味もわからずにすぐ肯定しそうだし………。)バタバタ
…………しばらくして高田くんのことを忘れていた自分に気づく。
(だめだ………どんどん高田くんよりも西村さんのことが気になってる……///)カァァ
「どっちかに絞らないと………、私最低だ…。」
そんなことを考えてる最中にママがやってきた。
「すみちゃん、そろそろお風呂に入りなさーい。」
「あ、はーい。」
「……あら、また好きな男の子のこと考えてたの?顔真っ赤。」
「まあそれもあるけど……。あ、そうだ。ちょっと悩みごとなんだけど………。」
いい機会だからママに相談することにした。できるだけ軽い感じで。
「うーん、別によくあることだと思うわよ?好きな子が二人だなんて………小学生の頃とかなんかは別に。」
「そ、そうなんだ…。よかった。」
「……………それで?もうひとりはどんな子?どんな子?」
「…………最近仲良くなった………その、…女の子。」
「…………へぇー。」
ママにうっかり話してしまった。ここまできたら訊いてみよう。
「はっ、しまった。……………やっぱりヘンかな?女の子同士って……。」
そこでママはこう言った。
「いいんじゃない?思春期なら別に、同性に惹かれてもおかしくないし……。」
「そうなんだ、そうだよね。………ありがとう。」
「………それで?どんな子なの?」
「もぉ───ッ!好きな子は言ったんだし、いいでしょ!」
「あはは、ごめんごめん。」
「………優しい子よ、ふたりとも。じゃあお風呂入ってくるね。」
私はママにそう告げるとお風呂に入り、念入りに髪を乾かしたあと、ベッドに寝転がる。
「………そっか、好きな人ってふたりいてもいいんだ…!」ニヤー
しかし私はとんでもないことを忘れていた。それは好感度……というか、好きの度合いのこと。
(あれ?……私、高田くんよりも西村さんの方が好きだ。なんでだろ………?)
「まあいっか。……明日も会えるといいな。西村さんに。」
いつのまにか西村さんに会うのが楽しみになるなんて、数ヶ月前なら考えられなかっただろうな……。
「はぁ、もう寝よ。」



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