【シャニマス】ゼンマイリピート 七草にちか
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3:吹き矢[sage saga]
2023/04/07(金) 15:10:20.57 ID:laNpeqI/0
 朝、書類を整理していたら、「おはようございまーす!」の一言と同時に突き付けられた一冊の雑誌。それは流行りのアーティストなどについて業界人やアーティスト当人にインタビューするといった内容のものだった。
 そこで有名なアーティストの一人が「今気になっているアーティストは?」という問いに、283プロの、SHHisの、七草にちかを答えたのだ。
 知らなかった。知らされていなかった。タイアップなどがなかったため、こちらに連絡が無かったのだろう。
 最初雑誌を見せられ「どうした?」と答えたときは「はぁ!? ありえないんですけどー!」と酷く叱責された。該当ページを広げて見せられたときは感動のあまり声を失ってしまった。
「どうですか? どうですかっ!? ど〜うで〜すか〜?」などと何とも誇らしげに胸を張る彼女を横目に、インタビュー記事を何往復もし、言葉一つ一つを反芻する。
「凄いな……凄いよ、凄いじゃないか! にちか!」感動のあまり思わず席を立って彼女を抱きしめたくなった。しかし理性が働いた。立ち上がってしまったものの、その衝動を抑え、ぐぅと堪える。しかしその分声を張り上げてしまい、にちかはギャッと目を丸くした。
「あーあー! うるさいじゃないですかー!」いつもなら顰めっ面になる彼女も、今は喜びが勝り、満面の笑みを浮かべていた。
「でも? でもでもー、美琴さんの? 魅力を? ほんっとよく分かってますよねー!」
 そう言ってにちかは手から雑誌を奪い取ると、自分のインタビューの次のページを捲った。そしてもう一度俺に手渡してくる。
 "緋田美琴。うん、彼女はそうだね。ダイヤの原石が、ダイヤとして輝くために何もかも惜しむことなく磨き上がった。そんな印象だね。上手い、凄い、そんな言葉では語り切れない。SHHisの輝きそのもの。この世全てをかき消すほどの魅了がある。といのうも彼女は——"
 何と……! にちかだけでなく、美琴について、更にはその次のページではSHHisにまで語られている。
「私ならまだまだ語れるんですけど? まあ、そこそこですよね! いやー、さすが美琴さんですよ! SHHisの輝き!」
 書かれていた文には厳しい言葉も沢山あった。ただ、それは激励に近く、アーティストは最後に彼女たちのこれからに強い期待をしていると締めくくっていた。
 感無量だ。感動だ。感激だ。 俺はこのインタビューににちかに言われて気づくだなんて、プロデューサー失格だ。
 だが、反省は後! 今はこの喜びを分かち合うのが最優先だ!
「にちかぁ!」「はい!」
「踊るかぁ!」「いいですねー!」


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