99: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:39:12.65 ID:E7iRZ/bz0
黒いオーラを纏うゲンガーの目の前を横切ったナットレイは“みちづれ”を回避し、“みちづれ”の効果が切れると同時に、地面に突き刺した触手を引き抜きながら──それを“ぶんまわす”。
「ゲンガッ…!!!!」
せつ菜「ゲンガー!?」
まるでモーニングスターのように振り回される触手がゲンガーを突き飛ばし、
ランジュ「さぁ、トドメよ!!」
「…ナット」
今度こそ、方向転換をし“ジャイロボール”で突っ込んでくる、ナットレイ。
せつ菜「ゲンガー……!!」
このタイミングなら、ギリギリ間に合う……!!
「ゲンガッ…!!!」
ゲンガーが再びぼわっと“みちづれ”の黒いオーラを身に纏う。
ランジュ「だから……読めてるわ!」
「…ナット」
ナットレイが今度はゲンガーの目の前で飛び跳ねた。
せつ菜「……っ……!」
ランジュ「まあ、もうそうするしかないものね」
飛び跳ねたナットレイは攻撃タイミングを僅かにずらし、ゲンガーに向かって落ちてくる。
ランジュ「“アイアンヘッド”!!」
「…ナット」
「ゲンガッ…!!!!」
ナットレイの鋼鉄の体をぶつけられたゲンガーは、
「ゲン…ガァ…」
その場に倒れ、戦闘不能になってしまった。
せつ菜「ゲンガー……戻って……!」
「ゲンガ…──」
まずい……。……ペースを崩された。
もっと相手の防御と攻撃の切り替えに素早く対応しなければいけなかったのに……。
思わず唇を噛み締めたそのとき、
侑「せつ菜ちゃーん!! 頑張ってー!!!」
かすみ「相手もダメージ蓄積してますよー!! まだ行けますー!!」
後ろから聞こえてくる応援を聞いて、私は頭を振る。
──反省は後だ。今はバトルに集中。
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