98: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:38:14.30 ID:E7iRZ/bz0
ナットレイは受けに特化したポケモン。その硬さはポケモンの中でも随一な上に──ナットレイは攻撃を受ける合間に“たべのこし”を食べながら攻撃を受け止めている。
完全に受けの姿勢──なら、
せつ菜「ゲンガー、“ふしょくガス”!」
「ゲンガァーーー!!!!」
ゲンガーが吐き出した、腐食性のガスによって、ナットレイの食べていた“たべのこし”が溶解を始める。
“ふしょくガス”は相手の持ち物を使えない状態にする技だ。
耐久型のポケモンにとって、回復ソースは生命線になる。
これは相手にとって痛手になると思ったが──
ランジュ「ナットレイ、“つるぎのまい”よ!!」
「…ナット」
ランジュさんが作戦をスイッチする判断も速かった。
せつ菜「攻撃態勢……!? ゲンガー! “たたりめ”!!」
「ゲンガァーーー!!!!」
相手が攻撃へ舵を切ってきたと判断し、すぐさま倒しきる姿勢に入るが──
「…ナット」
“たべのこし”がなくなった程度では、ナットレイの頑丈な防御を崩しきれず、
ランジュ「“パワーウィップ”!!」
「ナット…」
3本の触手を伸ばしながら叩き付けてくる。
「ゲンガッ…!!!」
せつ菜「く……速い……!」
本体は緩慢な動きなのに、攻撃は俊敏で、回避が間に合わない、それどころか──叩き付けてきた触手の先にあるトゲをゲンガーの周囲の地面に突き刺し、
ランジュ「“ジャイロボール”!!」
「ナット…」
触手を巻き取るようにして、猛スピードで転がりながら、突っ込んでくる。
せつ菜「……ゲンガー……!! 避けてください……!!」
「ゲンガ…!!!」
真っ向から猛スピードで突っ込んでくるナットレイ。
それに対してランジュさんは、
ランジュ「──避けられないわけ、ないわよね?」
そう、私に向かって言ってきた。それと同時に、
「…ナット」
ナットレイがゲンガーの目の前で──急カーブした。
ランジュ「口で避けるように指示しながら──本当は“みちづれ”を狙ってることくらい、気付いてるわ!」
せつ菜「……っ!?」
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