侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3
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96: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:36:51.57 ID:E7iRZ/bz0

炎を纏って暴れまわりながら、ウインディが飛び掛かり、地面に叩き落とす。

そして、そのまま──ゴォォォォッ!!!! と激しい音と共に、爆炎によって、至近距離からサンダーを焼き尽くした。

燃え盛る炎が、晴れる頃には──


 「ヴ、ヴァ、ァ……」


サンダーは黒焦げになって、戦闘不能になっていた。


ランジュ「く……! 戻りなさい、サンダー!」

せつ菜「やりました……! ウインディ!」


サンダー撃破……! 喜びと共に小さくガッツポーズをした直後、


 「ワ、ォォン…」


ウインディもフィールドに崩れ落ちた。


せつ菜「ウインディ……!?」

ランジュ「……相討ちみたいね」

せつ菜「……そうですね……。戻って、ウインディ」
 「……ワォォン──」


ウインディをボールに戻す。


せつ菜「ありがとう、ウインディ。ゆっくり休んで」


限界ギリギリの体力の中、全力の炎でサンダーを倒してくれた相棒に労いの言葉を掛ける。


ランジュ「……まさか、サンダーを1匹で突破されると思わなかったわ」

せつ菜「私も、自慢の相棒を1:1交換で持って行かれるとは思いませんでした。お互い様ですよ」

ランジュ「ふふ、言うじゃない」


これでお互い残りポケモンは2匹ずつ。

両者共倒れで仕切り直しだ。

そのとき、後ろから声が聞こえてきた──


かすみ「あ、あちち、熱いですぅ!!?」

侑「かすみちゃん、じっとしてて!? 今消火するから!?」
 「フィオーーーッ!!!」

かすみ「うぴゃぁぁぁ!!?」

歩夢「だ、大丈夫……かすみちゃん……?」

かすみ「助かったけど……ずぶ濡れですぅ……」


気付けば、背後では大騒ぎになっていた。


せつ菜「……あー……えっと、かすみさん、すみません……」


しずく「せつ菜さん! お気になさらず! 私たちは無事なので、引き続き全力で戦ってください!」

かすみ「かすみん、全然無事じゃないんだけど!?」

侑「あはは……」

リナ『問題ないから、せつ菜さんはバトルに集中して』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||



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