94: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/15(日) 12:31:44.48 ID:E7iRZ/bz0
戦ったことがないポケモンだったから完全に失念していた。
サンダーの特性は“プレッシャー”。相手の技のパワーポイントを多く削る特性。
つまり──
ランジュ「もう……“にほんばれ”は使えないわ! “かみなり”!!」
「ヴァァァァァーーー!!!!!!」
せつ菜「“だいもんじ”!!!」
「ワォォォォォンッ!!!!!!」
再び、“かみなり”を相殺するための“だいもんじ”を真上に放つ。
稲光が洞窟内に迸り、ウインディや私のすぐよこを走り抜けていく。
ランジュ「再一次! “かみなり”!!」
「ヴァァァァァァ!!!!!」
せつ菜「“だいもんじ”ッ!!!」
「ワォォォォォンッ!!!!!」
空中で衝突し、ほのおとでんきのエネルギーが爆ぜ散る。
すでに相手の狙いはわかっている。防御を強いて、こちらのパワーポイントを削ってきている。
わかってはいるけど──防御を止めたら直撃だ。
もう仕掛けるなら──ここしかない……!!
せつ菜「ウインディ!! “しんそく”!!」
「ワォォォンッ!!!!!」
ウインディが地を蹴って飛び出す。
この大雨の中、“かみなり”は必中だ。
なら──“かみなり”に撃たれるよりも早く、攻撃を決めるしかない。
「ワォォンッ!!!!」
ウインディが目にも止まらぬスピードで、サンダーに肉薄し、前足を伸ばした瞬間──
ランジュ「“放电”!」
「ヴァァァァァッ!!!!」
「ワォンッ…!!!?」
サンダーが全方位に放たれる電撃で、ウインディの攻撃を阻止した。
せつ菜「……!? “ほうでん”……!?」
ランジュ「貴方が仕掛けるなら──ここよね、せつ菜」
完全に読まれた。
飛び掛かりを阻止され、無防備になったウインディに向かって──
ランジュ「“打雷”!!」
「ヴァァァァァァ…!!!!」
“かみなり”がウインディに向かって、真っすぐ降り注いだ。
せつ菜「ウインディ……!!」
「ワ、ワォ…ン…」
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