7: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/11(水) 14:14:35.80 ID:mgX0GYuD0
ロングヘアーの子はせつ菜ちゃんの声に振り返る。
ショートヘアの子「何、ランジュ……助っ人でも呼んでたわけ?」
ランジュ「呼んでないわよ。貴方たち誰かしら?」
ランジュと呼ばれた女の子は、腕を組みながら私たちに問いかけてくる。
せつ菜「私はユウキ・せつ菜です! そして、こちらは侑さんと歩夢さん!」
侑「初めまして、侑です」
歩夢「あ、歩夢って言います……」
私たちが名乗ると、
ランジュ「初次见面。私はランジュ。ショウ・ランジュよ。そして、この子はミア・テイラー」
ミア「……」
自分と隣に居たショートヘアの女の子を紹介してくれる。
せつ菜「ミア・テイラー……?」
侑「……あれ、テイラーって……どこかで……」
歩夢「……?」
私とせつ菜ちゃんは、ショートヘアの女の子──ミアちゃんの名前が気になったけど……。
ランジュ「それはそうと、貴方たち……ここにいると危ないわよ」
侑「え?」
ランジュちゃんがそう言った直後──ゴォォォォッという音と共に、音ノ木の頂上一帯に急に強風が吹き荒れ始めた。
歩夢「き、きゃぁ!?」
侑「歩夢!?」
バランスを崩して転びそうになった歩夢を咄嗟に支える。
歩夢「あ、ありがとう、侑ちゃん……」
侑「怪我してない?」
歩夢「うん……」
せつ菜「な、なんですか……! この強風……!」
立っているのも困難なほどの強風が、絶えず吹き付けてくる。
侑「とりあえず……固まろう……! 吹き飛ばされちゃう……!」
「ブ、ブイ…!!」
せつ菜「は、はい……!」
歩夢「サスケ、吹き飛ばされないようにね……!」
「シャボ」
3人で身を低くしながら手を繋ぐ。
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