6: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/11(水) 14:13:54.27 ID:mgX0GYuD0
🎹 🎹 🎹
──大樹・音ノ木は雲まで届くほど大きな樹で、幹の太さはもちろん、葉も一枚一枚がとんでもない大きさをしている。
そして、頑丈で分厚く……人が乗っても問題がないくらいだ。
手を広げたように伸びている巨大な葉の上はほぼ平らで、安定した足場のようになっていた。
侑「……よっと」
「ブイ」
私は掴まっていたウォーグルの脚から、音ノ木の葉っぱの上に飛び降りる。
せつ菜「ここが……大樹の頂上……」
せつ菜ちゃんもエアームドから飛び降り、辺りを見回している。
そして最後に、大樹の上に降り立ったウォーグルが、歩夢が降りやすいように身を屈める。
歩夢「ありがとう、ウォーグル♪」
「ウォーグ♪」
ウォーグルにお礼を言い、頭を撫でながら、歩夢も大樹へと降り立つ。
歩夢「すごく広いね……」
せつ菜「そうですね……グラウンドくらいの広さはありますね……」
リナ『運動するには、風が強いけどね……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「標高が高いだけあるね……」
「ブイ…」
ビュウビュウと強い風が吹く中……ふと──
侑「あれ……?」
歩夢「? どうかしたの?」
侑「……あれ……人じゃない……?」
せつ菜「え?」
私が指差した先には──二人の女の子がいた。
一人は薄桃色のロングヘアーを両側で結んでいる女の子。
もう一人はプラチナブロンドのショートヘアの女の子。
二人とも私たちに背を向けて、立ち尽くしている。
侑「こんなところで何してるんだろう……?」
リナ『それを言ったら、私たちも同じ』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
侑「まあ……確かに……」
せつ菜「は……まさか……! あの方たちも、伝説のポケモンの鳴き声を聞きつけて……!?」
歩夢「確かにせつ菜ちゃんが気付いたんだったら、他の人が気付いて同じことしててもおかしくないもんね」
せつ菜「はい! こうしてはいられません!! あのーーーーっ!!! すみませーーーーーんっ!!!!」
せつ菜ちゃんが声を張り上げながら走り出す。
ロングヘアーの子「什么?」
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