51: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/14(土) 11:11:09.40 ID:p9JQiW5R0
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コメコの森に入ると、栞子ちゃんの持っている宝珠はより強く輝きを増していく。
そして、その光に導かれるようにたどり着いたそこは──いつの日か、エマさんが教えてくれた苔むした岩のある場所だった。
栞子「恐らく……ここが、龍脈の地です」
そう言う栞子ちゃんの手に乗せられた“もえぎいろのたま”は、眩く光を放っていた。
そして、私たちが到着するのとほぼ同時に──
ランジュ「あら……?」
私たちが来たのとは逆側から、ランジュちゃんとミアちゃんが現れた。
栞子「ランジュ……! やっと見つけましたよ……!」
ランジュ「栞子……追ってきたの?」
そんなランジュちゃんの手の上には──栞子ちゃんの持っている“もえぎいろのたま”とよく似た宝珠が光を放っていた。
栞子「ランジュ……それは……!?」
ランジュ「ああ、これ? ランジュが作った“みどりいろのたま”よ!」
栞子「“みどりいろのたま”……!? 作ったとは、どういうことですか……!?」
ランジュ「言ったとおりの意味よ。オリジナルの珠が見つからなかったから、この珠を作る研究だけを行う研究所を設立して、作らせたの。世界中から、優秀な研究者を雇ったんだから! それでも、オリジナルよりは龍脈探知の能力が弱いみたいだけど……」
そう言いながら、ランジュちゃんが栞子ちゃんの持っている宝珠と自分の宝珠を見比べる。
確かに、ランジュちゃんの持っている宝珠は栞子ちゃんのものに比べて、少し輝きが弱かった。
ランジュ「作るのに苦労して……これ1個完成させるのに3年も掛かっちゃったけど……ただ、これでも龍脈からエネルギーを集めるのには問題ないわ!」
栞子「そこまでして……貴方は何をしようとしているのですか……?」
ランジュ「もちろん、レックウザを捕まえるつもりよ」
栞子「……やめてください。龍神様をこれ以上、刺激しないでください……」
ランジュ「大丈夫よ、栞子。ランジュがちゃんと捕まえて従えてあげるから! レックウザが暴れ出すことはもうなくなるのよ!」
栞子「そういう話をしているのではありません……!! ランジュ、お願いですから、もうこんなことはやめてください……!」
ランジュ「栞子、全部ランジュに任せておけば無問題ラ! 安心しなさい!」
栞子「ランジュ……!」
栞子ちゃんは必死にランジュちゃんを説得しようとするけど──
かすみ「まるで聞いてませんね……」
歩夢「ランジュちゃん……! 龍神様の力は危ないの……!」
ランジュ「あら、貴方無事だったのね、よかったわ♪ でも、そんなことを言われてもランジュはやめないわ。ランジュがレックウザを捕まえて従える。これは既に決定事項なの!」
ミア「ランジュに何言っても無駄だよ。ランジュの強引さは、度を越えてるから」
栞子「ランジュ……」
ランジュちゃんはまるで聞く耳を持たない。
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