26: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/12(木) 12:06:29.93 ID:7Lt++ad/0
栞子ちゃんはベッドの上で、三つ指をつきながらお礼を言う。
せつ菜「お気になさらないでください! 困ったときはお互い様です!」
侑「栞子ちゃんが元気になったなら、それで大丈夫だよ♪」
栞子「ありがとうございます……」
栞子ちゃんは重ねてお礼を言ってから、
栞子「改めまして……私は栞子──ミフネ・栞子と申します……。この子は家族のピィです」
「ピィ」
そう自己紹介をする。
侑「私は侑。タカサキ・侑。この子は相棒のイーブイ」
「ブイ♪」
せつ菜「ユウキ・せつ菜です!」
リナ『リナだよ。侑さんのポケモン図鑑』 || ╹ ◡ ╹ ||
栞子「侑さんとイーブイさん、せつ菜さんにリナさんですね。よろしくお願いします」
栞子ちゃんは私たちの顔を順番に見たあと、また恭しく頭を下げる。
すごく礼儀正しい子みたいだ。
歩夢「それで……何があったのか、聞いてもいい?」
栞子「……えっと、その前に……翡翠の巫女について説明させてください。……私は翡翠の民と言われる一族で──」
翡翠の民と翡翠の巫女について説明を始める栞子ちゃんを見て、せつ菜ちゃんが耳打ちしてくる。
せつ菜「……あの……本当に薫子さんのこと……言わなくていいんでしょうか……」
侑「……薫子さんが言わないで欲しいって言うんだから、とりあえず言わない方がいい……んだと思う」
──実は、薫子さんに会ったことは、栞子ちゃんには伝えないで欲しいと言われている。
薫子『栞子はアタシが今ポケモンリーグにいることを知らないんだよね。あの子真面目でね……きっとその話聞いたら、ショック受けちゃうだろうから、可能であれば栞子には言わないでくれると助かるかな……。もちろん、説明しなくちゃいけない状況になったら君たちの判断で言ってもらっても構わないから、アタシがそんなこと言ってた程度に捉えておいてくれると助かるよ』
とのことだった。
なので、可能な限り薫子さんに会ったことは黙っておくことにしている。
282Res/605.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20