24: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/12(木) 12:02:43.06 ID:7Lt++ad/0
善子「千歌が、貴方が来ないって連絡を寄越してきてね……今まで、それなりの頻度で挑戦しに来てたから、突然来なくなって心配してるみたいよ」
せつ菜「…………」
善子「千歌も、自分が全力で戦える相手が出来て嬉しいんだと思うわ。また行ってあげたら?」
せつ菜「あの……そのことなんですけど」
善子「ん?」
せつ菜「私……もう、チャンピオンを目指すのは止めようと思うんです……」
善子「どうして?」
せつ菜「それは……。……その……」
せつ菜ちゃんはヨハネ博士に訊ねられて歯切れが悪くなる。……確かに最初のポケモンと図鑑を貰ったからなんて、ヨハネ博士本人には言いづらいだろう……。
だけど、ヨハネ博士はそんなせつ菜ちゃんの様子を見て、
善子「……はぁ……」
溜め息を吐いた。
善子「……貴方が今、何考えてるか当ててあげるわ」
せつ菜「え?」
善子「今の自分がチャンピオンになっても、結局図鑑を持った選ばれたトレーナーだから……今までのような、普通のトレーナーでも、チャンピオンになれるんだって証明にならない。そう思ってるんでしょ」
せつ菜「ど、どうしてそれを……」
善子「貴方はわかりやすいからよ」
せつ菜「……。……あの、そういうことなので……私はもうチャンピオンを目指すのは……」
善子「……菜々」
ヨハネ博士が名前を呼び、
せつ菜「……なんですか?」
せつ菜ちゃんが顔を上げるのと同時に──
善子「てい!」
せつ菜「いた!?」
頭にチョップした。
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