侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3
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234: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/21(土) 12:24:03.63 ID:Vp8VUFfr0

 「キリュリリュリシイィィィィィィ!!! キリュリリュリシイィィィィィィ!!!」 (あれこそ、人が起こした災禍に他ならぬ、しかもこの短い間に二度も……!!! それでも尚、貴様は人がポケモンと共に生きることを選び取れていると申すか!!!)

栞子「ですが……勇気ある人たちとポケモンたちが力を合わせて、解決して見せたはずです……!! 人とポケモンが手を取り合い、共に危機を退けた……これは、人とポケモンが共に生きることを選び取っている何よりの証拠ではありませんか!?」

 「キリュリリュリシイィィィィィィ!!!」 (そもそも、人がいなければ起こらなかった災禍ではないか!!!)

栞子「だとしても、人を一方的に傷つけても、人とポケモンの間に溝が深まるだけで、何も解決しません……!!」

 「キリュリリュリシイィィィィィィ!!!」 (だから、滅ぼすのだ、全て……!!!)

栞子「……龍神様でも、そんなことは出来ません」

 「リュリシィ…」 (なんだと……?)

栞子「かつて龍神様が滅ぼした町──ヒナギクシティは……あのとき龍神様が焼き尽くしたことが嘘のように、活気のある町となっていました。人は龍神様が思っている以上にたくましい生き物です……きっと根絶やしになど出来ず、龍神様の怒りを受け、親しき友を失い残された人間たちは……今度はポケモンへの報復を考えるようになる……。……そうしたら、もっと多くの失われなくてよかった命が失われるのではありませんか」

 「…………」 (…………)

栞子「滅びによる平和など……ありえないんです。それは龍神様の御力を持ってしてもです……」

 「キリュリリュリシィ」 (我が力を恐れ、巫女という存在を仕えさせている翡翠の民の言葉とは思えぬな)

栞子「……翡翠の巫女も……翡翠の民も……そして、龍神様、貴方様も……私たちは、今の世界を知らなさすぎた。もう一度言います。今の人々は、ポケモンたちと、良き隣人として手を取り合って生きていくことが出来ます……!」

 「リュリシィ…キリュリリュリシィ」 (仮にそれが真だったとして……貴様の言っていることは、今後も人の起こす厄災がポケモンに降りかからない保証になっていない)

栞子「大丈夫です。……そのときは、勇気ある人たちが、親しきポケモンたちと力を合わせて、世界を守ります」

 「キリュリリュリシィ、リリュリシィ、キリュリリュシィ」 (その保証はどこにあると聞いている。善なる者、悪しき者がいるのは理解しよう。しかし、善なる者が必ず悪しき者に勝つと誰が保証する)

栞子「……大丈夫です」


私は力強く頷いて、後ろにいる仲間たちに目を向ける。


栞子「正しき心を持った人たちが、ポケモンと共に引き出す力は……悪しき力に屈したりしません」

歩夢「栞子ちゃん……」

栞子「私は……この方たちと共に、この地方を巡る中で、それを教わりました」


人とポケモンがお互いを信頼し合い、戦う姿は──信じられないような力を引き出し、驚くような結果をもたらしてくれる。私はそれを知った。それを目の当たりにし──自らも経験した。


栞子「かつて人はポケモンを畏れ……ポケモンは人を恐れていました。……ですが、今は共に生きる仲間としてお互いを認め合い、歩んでいます。……それを否定する権利は誰にもないはずです。例え、龍神様であっても……」

 「…………」 (…………)

栞子「龍神様……もう一度……人を……ポケモンと共に生きる人々を、信じてくれませんか……」

 「…………」 (…………)


龍神様はしばらく黙り込んでいましたが──


 「キリュリリュリシィ」 (ならば……その力とやらを見せてみろ)


そう口にする。


 「キリュリリュリシィ」 (我が力を必要とせずとも、災禍を退けるだけの力があることを示して見せろ。そうしたら、私も認めよう)

栞子「…………」

歩夢「栞子ちゃん……龍神様は、なんて言ってるの……?」

栞子「力を示せと……。……これから先、災いが起こったとしても、人とポケモンが力を合わせて、それを退けるだけの力を持っているということを証明しろと、仰られています」

しずく「それってつまり……」

せつ菜「今ここで龍神様──レックウザを超えてみせろ、ということですね」

ランジュ「簡単に言うと……倒してみろってことかしらね!」

かすみ「わかりやすくていいですね! やってやろうじゃないですか!!」

侑「そうだね。それで認めてもらえるなら、戦おう!」



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