22: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/12(木) 12:00:33.49 ID:7Lt++ad/0
せつ菜「──ということで、薫子さんのお願いを聞くことになりました!」
善子「あんたたち、安請け合いしたわね……」
侑「やっぱり……よくなかったですか……?」
ポケモンリーグは、この地方の治安を維持している組織でもある。
私たちの行動はある意味、治安を守る組織の意思に反した行動と取れなくもない……。
ただ、ヨハネ博士は、
善子「貴方たちが自分たちの意思で決めたのなら、私からは特に言うことはないわ。結果として、人とポケモンを守るための選択なわけだしね」
そんな風に言う。
せつ菜「はい! 博士ならそう言ってくださると思っていました!」
善子「ただ、やるからにはちゃんとやり遂げなさい。わかった?」
侑「はい!」
せつ菜「お任せください!!」
善子「よろしい。そうなると、あの翡翠の巫女の子……栞子にも事情を聞かないといけないだろうから、あの子の容態が落ち着くまではここに泊まって行きなさい。上の部屋は自由に使っていいから」
侑「ありがとうございます」
せつ菜「お世話になります!」
こうして私たちは、レックウザを止めることになったのだった。
🎹 🎹 🎹
侑「歩夢、入るよ」
「ブイ」
歩夢「あ、侑ちゃん」
歩夢が栞子ちゃんを看病している部屋に入る。
侑「栞子ちゃん……どう?」
そう訊ねながら、栞子ちゃんを見ると──
栞子「…………すぅ…………すぅ…………」
穏やかな寝息を立てながら眠っている。顔色も随分よくなってきた気がする。
歩夢「大分落ち着いたよ。熱も下がってきたし……ヨハネ博士のくれた薬が効いたんだと思う」
侑「そっか……よかった」
安堵の息を漏らしながら、改めて眠っている栞子ちゃんを観察する。
栞子「…………すぅ…………すぅ…………」
歳は……私たちと同じか、少し下くらいかな……。
枕元には、
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