190: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/19(木) 11:18:24.50 ID:aJfxqeWu0
菜々「──……ミアさんの行方、ですか……」
リナ『ただ、正直空振りかも……』 || 𝅝• _ • ||
菜々「いえ、人の多い場所で聞き込みをするというのは間違ってないと思います。少なくとも、最後に見たのはクリスタルケイヴなわけですし……補給をするなら、ローズには寄るはずです」
侑「でも、見かけた人も特にいないみたいで……あの髪色なら目立つと思うんだけど……」
菜々「うーん……この街はいろんな人がいますからね。中央区の方だと外国人の方も多いですし……」
侑「……言われてみれば」
プラチナブロンドの女の子は歩いていないけど、確かにちらほらとスーツ姿の外人さんが歩いている。
菜々「中央区には基本的にポケモンがいないので、この国の文化がわからない人でも、安心して訪れることが出来るんです。……だから、実は外国人の方が多い街でもあるんですよ」
侑「そうなんだ……。……でも、確かにこれじゃ、ミアちゃんを見かけてもあんまり印象に残らないかも……」
リナ『いいアイディアだと思ったけど……失敗だったね』 || 𝅝• _ • ||
菜々「むしろ、ミアさんを探すなら、中央区よりも外周区の方がいいかもしれませんよ」
侑「え? どうして?」
菜々「外周区にはポケモンバトルの施設があります。そこでは、ポケモンをレンタルして戦うことが出来る場所もあるんですが……」
リナ『……そっか! ミアちゃんはブリーダーだから……!』 || ╹ᇫ╹ ||
菜々「はい! ミアさんが育てたポケモンをレンタルしている施設もあるので、そういうところでしたら、ミアさんの姿に見覚えがある方もいらっしゃると思うんです!」
侑「なるほど……!」
私はリナちゃんと頷き合う。
リナ『外周区のポケモンバトル施設に行ってみよう!』 || > ◡ < ||
菜々「でしたら、ご案内しますよ!」
侑「いいの? お休み中だったのに……」
菜々「いえ、むしろ手持無沙汰でそわそわしていたので……ご一緒させてください!」
侑「そういうことなら……せつ菜ちゃん、案内お願い!」
菜々「はい! お任せください!」
私たちはせつ菜ちゃんに案内され、外周区のバトル施設へと足を運ぶ。
🎹 🎹 🎹
せつ菜ちゃんの案内で外周区のポケモン施設へとやってきた私たち。
結論から言うと──ここで聞き込みをする必要はなかった。
何故なら……。
ミア「…………違う……そのポケモンの使い方はそうじゃないって……」
ミアちゃんはバトル場に入ってすぐの観客席で、観戦をしていたからだ。
ミア「Oh, my gosh...なんで、ボクのポケモンを使って負けるんだよ……。レンタル前に能力と覚えてる技を見れば、どういう想定で育てられてるのかもわかるはずなのに……。くそ……ランジュだったら、それくらいすぐに理解してたのに……」
目の前で行われている試合を見ながら、ぶつぶつと文句を言うミアちゃんに向かって、
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