19: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/12(木) 11:57:28.69 ID:7Lt++ad/0
🎹 🎹 🎹
善子「──それで、私の研究所に来たってことね」
ヨハネ博士はそう言って肩を竦める。
せつ菜「すみません……押しかけてしまって……」
善子「大丈夫よ、ワケアリなんでしょ? それに貴方たちは私のリトルデーモンなんだから」
侑「ありがとうございます、ヨハネ博士……!」
善子「苦しゅうない」
ヨハネ博士は、ベッドに寝かされた栞子ちゃんに目を向ける。
栞子「………………すぅ…………すぅ…………」
歩夢「……よかった……やっと、落ち着いてきたみたい……」
栞子ちゃんはベッドに寝かされ、氷嚢を頭に乗せたまま、穏やかな寝息を立てていた。
善子「歩夢、しばらく看病してあげて」
歩夢「はい」
せつ菜「とりあえず……人が大勢居るとゆっくり休めないでしょうし……」
善子「そうね。私たちは一旦下の研究室に行きましょう」
侑「わかりました。……歩夢、後はお願いね」
歩夢「うん、任せて」
私たちは部屋を後にし、1階の研究室まで移動する。
善子「んで……何があったの?」
侑「えっと……」
私たちはとりあえず、起こったことをありのままに説明し始める。
音ノ木の頂上に伝説のポケモンを探しに行ったこと。
そうしたら、先客──ランジュちゃんたちが居たこと。
レックウザが現れて、吹き飛ばされ……落下する歩夢がピィと一緒に消えてしまったこと。
その後、現れた薫子さんという女性に、歩夢の無事を聞かされ……それと同時に頼み事をされたこと。
そして、薫子さんの言うとおり歩夢が戻ってきたと思ったら……ぐったりとした栞子ちゃんを背負っていた……。
善子「……情報量が多いわね」
せつ菜「あはは……確かに……」
善子「んで、その薫子って人から何を頼まれたの?」
侑「えっと……」
私たちは薫子さんとの会話を反芻しながら、話し始める──
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