181: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/18(水) 21:09:56.01 ID:1Gm0czzm0
ランジュは絞り出すように言いながら──手から、“みどりいろのたま”を地面に放る。
栞子「……ランジュ……?」
ランジュ「ランジュは……圧倒的に強くなくちゃいけないのに……」
そう言って、ランジュは踵を返す。
ミア「おい、ランジュ!!」
ランジュ「……ミア、もう付いてこなくていいわ」
ミア「はぁ!?」
ランジュ「……もう……やめにしたから……」
ミア「ふざけんなよっ!! おい、待てって……!! ランジュ!!」
ミアさんが大声で怒鳴りながら、ランジュを制止しますが──ランジュは振り返ることなく、クリスタルケイヴから去っていってしまったのでした……。
🎹 🎹 🎹
ミア「なんだよ……一体なんなんだよ……!! わけわかんないよ……!!」
憤慨するミアちゃんを見ながら、私たちも呆然としていた。
かすみ「えっと……とりあえず……解決……しました……?」
せつ菜「……そ、そう……なんですかね……?」
侑「……確かに、ランジュちゃんがレックウザを諦めてくれたなら……目的は達成された……けど……」
あまりに急な展開に、全員が反応に困っていた。
そんな中、
ミア「…………っ」
ミアちゃんは拳を握りしめて、肩を震わせていた。
ミア「……なん……だよ……。……ランジュが、ボクの育てたポケモンで……最強を証明するって……言ったんじゃないか……」
ミアちゃんは悔しそうに、呟く。
ミアちゃんは最初は憤慨していたけど、だんだんと表情が曇っていき──
ミア「…………ボクの育てたポケモンが……悪かったのか……?」
自分を責めるようなことを口にし始めた。
ミア「ボクの育てたポケモンが……弱いから……ランジュが、満足の行く結果を……出せなかったんじゃ……」
自分を卑下するように言うミアちゃんに向かって、
リナ『そんなことないと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
リナちゃんが答える。
282Res/605.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20