179: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/18(水) 21:08:49.06 ID:1Gm0czzm0
しかし、サザンドラの首は3つある。両サイドの首から“りゅうのいぶき”を噴き付けられる。
でも、それでも──
「ワ、ォォォォンッ!!!!!」
ウインディは倒れなかった。
ランジュ「なんで……なんでよ……。……もう、体力……限界でしょ……」
栞子「ウインディ!! “だいふんげき”!!」
「ワォォォォンッ!!!!!」
ウインディは全身から炎熱を噴き出しながら、暴れはじめる。
ランジュ「……なんでよ」
栞子「ランジュッ!! 私は、最後まで諦めません……!!」
「ワォォォォンッ!!!!!」
「サザン、ドーーラッ…!!!!」
ウインディは逆にサザンドラを組み伏せ、何度も何度も炎熱を叩き付ける。
しかし、サザンドラもただ無抵抗にやられているわけではなく、何度も3つの首から、“りゅうのはどう”や“りゅうのいぶき”を発射し、ウインディを攻撃している。
栞子「あとちょっと……あとちょっとで……!!」
ランジュ「……なんなのよ」
「ワォォォォンッ!!!!!!」
ウインディが雄叫びと共に──大きく息を吸い込む。
ランジュ「……これでやっと──栞子が……戦わなくてよくなると……思ったのに……」
栞子「ウインディ!!! “だいもんじ”!!!」
「ワォォォォンッ!!!!!」
ウインディが最後の大技をサザンドラ目掛けて放った──が……。
ボフッ……。ウインディの口からは、小さな炎が出ただけで──
「ワ…ォン…」
ウインディは静かに崩れ落ちたのだった。
栞子「あ……」
ランジュ「……」
ウインディは……ついに力尽きて、戦闘不能になっていた。
栞子「ウインディ……!」
私はウインディの傍に駆け寄る。
「ワ、ォン…」
栞子「ウインディ……」
ボロボロになったウインディの顔に身を寄せると──
「ワォン…」
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