侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3
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174: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/18(水) 21:05:31.68 ID:1Gm0czzm0

栞子「“うらみつらみ”!」
 「ゾロアーーークッ…」


そのオーラは、ギルガルドを包み込み、


 「ガルド…!!!」


ダメージを与えながら──身の毛もよだつ呪いのエネルギーが相手を“しもやけ”状態にする技です。


ランジュ「確かに強力な技だとは思う……だけどね」


“シールドフォルム”で攻撃を耐え、“バトルスイッチ”で“ブレードフォルム”へと姿を変えながら、


ランジュ「“アイアンヘッド”!!」
 「ガルド!!!!」


剣の切っ先をこちらに向けて、突き刺すように、ゾロアークへと突撃をしてくる。


栞子「ゾロアーク!!」
 「ゾロアーークッ…」


ゾロアークは、後ろに飛びながら、攻撃を回避しようとするが──

しつこく追い回してくるギルガルドから、逃げ切れず、


 「ゾロアーークッ…!!」


重い剣の体をぶつけられ、地面を転がり、たったの一撃で戦闘不能になってしまった。


栞子「ゾロアーク……!」
 「ゾ、ゾロアーク……」

ランジュ「防御が低いゾロアークじゃ、撃ち合いきれなかったわね」

栞子「戻ってください……ゾロアーク……」


ゾロアークをボールに戻す。

あっという間に追い詰められて……残るは、ウインディだけ……。


ランジュ「……栞子、もうやめましょう。貴方じゃ私には勝てない」

栞子「……まだ……勝負はついてません……!」

ランジュ「無理よ。栞子は、私には勝てない……。……ねぇ、侑」


ランジュは急に、私の後ろにいる侑さんに声を掛ける。


侑「ん……なにかな」

ランジュ「この勝負……無効試合にしない? 栞子は本来戦う予定じゃなかったし……そもそもバトルが得意じゃない。ランジュが勝って当然よ……これで勝っても、嬉しくないわ。だから、この試合はなかったことに──」

栞子「……ダメです……!」


私はランジュの言葉を遮るように声をあげる。


ランジュ「……栞子。貴方は戦わなくていいの」

栞子「……どうして……ランジュがそれを決めるんですか……!」



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