167: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/18(水) 20:56:25.74 ID:1Gm0czzm0
🎹 🎹 🎹
滞りなく、縦穴の底にたどり着くと、例の如く白く光るキノコがたくさん敷き詰められていた。
侑「ネマシュたちは、イワークが作った穴を巣にするんだね」
かすみ「綺麗……ほわほわ……」
リナ『かすみちゃん、あんまり見てると眠くなっちゃうよ』 || ╹ᇫ╹ ||
せつ菜「周囲にネマシュもいますね」
せつ菜ちゃんの言うとおり、
「ネマシュ…」「マシュ…」
ネマシュが洞窟の陰からこちらを見つめている。
前回は落ちたのが夜だったからネマシュたちは出払っていたけど、今はまだ日中だから洞窟内にいるのだろう。
侑「ライボルト、“エレキフィールド”」
「──ライボ!!」
ボールからライボルトを出して、“エレキフィールド”を展開させる。
“エレキフィールド”の中でなら、眠ることがなくなるから、これで眠ってネマシュたちに襲われる心配もなくなる。
かすみ「なんか、ピリピリしてて、目が冴えてきました……!」
効果てき面のようだ。
ネマシュたちも眠らないのがわかってからは、横を通ってもじーっと見ているだけで、攻撃してくるような素振りはなかった。
そのまま、通路を進んでいくと──水晶の大水槽の大部屋に辿りつく。
栞子「……これは……。……すごいです……」
この光景は何度見ても圧倒される。……透明な水晶の先で、湖に差し込んできた太陽光がプリズムのように反射してキラキラと光っている光景は、神秘的で息を飲んでしまう。
そして、その七色の光の下に、
ランジュ「……遅かったわね」
ミア「……」
ランジュちゃんたちが居た。
ランジュ「さぁ、侑……白黒付けましょう」
私に向かって、そう促してくるけど──
栞子「いえ、ランジュ……。……今回戦うのは、私です」
栞子ちゃんが前に歩み出る。
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