163: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/18(水) 20:53:04.39 ID:1Gm0czzm0
侑「栞子ちゃんも言ってたけど……根本的には栞子ちゃんとランジュちゃんの問題だし……それに私たちが首を突っ込んでるだけだからさ。栞子ちゃんが自分で解決したいって言うんなら、その方がいいと思って」
歩夢「……確かに、そうかも……」
侑「きっと、栞子ちゃんも悩んで決めたことだと思うし……。……それなら、私は栞子ちゃんの選択を信じてあげたいなって」
歩夢「侑ちゃん……。……わかった。侑ちゃんがそう言うなら、私も賛成」
侑「ありがと、歩夢♪」
👑 👑 👑
かすみ「むむむー……」
リナ『かすみちゃん、どうしたの?』 || ╹ᇫ╹ ||
難しい顔をして唸ってるかすみん(まあ、そんな顔をしててもかすみんはとびきりキュートなんですけど)を見て、リナ子が話しかけてくる。
かすみ「最終戦……ホントにしお子に任せちゃっていいのかなって……」
リナ『侑さんがいいって言った以上、その判断に従うべきだと思う』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「それは……そうだけど……」
しずく「……」
かすみんの隣に座っていたしず子が、筆談用のノートにペンを走らせる。
──『かすみさんも反対しなかったでしょ?』
かすみ「そ、そうだけどぉ……」
確かにかすみんも、しお子が自分で戦いたいって言ってるのに、ダメ! なんて言いたくないけど……。
かすみ「ただ……いろいろ考えちゃって……」
リナ『いろいろって?』 || ╹ᇫ╹ ||
かすみ「……ランジュ先輩……強いから、しお子よりもきっと侑先輩の方が勝てる可能性は高いだろうし……。それに……」
言いながら、しず子に視線を向ける。
しずく「?」
かすみ「……しず子がこんなになるまで頑張ったのに……この判断で負けちゃったら……」
しずく「……」
しず子は椅子から立ち上がって──かすみんの頭をナデナデし始める。
しずく「……私、たちの……戦いを見て……栞子さんが、勇気を出せたなら……私は……それで、いいの……けほ……」
かすみ「しず子……」
掠れた声でしず子は言う。
やっぱりまだ喋りづらかったのか、再び筆談ノートを手に取って──『それに、私はちょっと声が枯れちゃっただけだから、そんなに大袈裟なことじゃないよ』──なんてことを書く。
続けて──『あとは栞子さんを信じてあげよう?』……と。
かすみ「……うん」
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