143: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/17(火) 12:09:52.62 ID:8ywSMszf0
歩夢は無意識に自分の勘に頼りがちだから……そこが戦うときの弱点になることがある。
特に今回のルールでは──
🎀 🎀 🎀
ランジュ「“ばかぢから”!!」
「リューーーッ!!!!」
「ゼルガァ…!!!?」
歩夢「きゃぁっ!!?」
トドゼルガの攻撃を受けた途端、カイリューの攻撃力が著しく上昇し、トドゼルガを一撃で吹き飛ばす。
歩夢「き、急に攻撃力が上がった……!? な、なんで……?」
「ゼ、ゼルガァ…」
歩夢「戻って、トドゼルガ……!」
私は焦ってトドゼルガをボールに戻す。
ランジュ「貴方……あれだけ読みを通していたのに、“じゃくてんほけん”のこと、知らないの……?」
歩夢「“じゃくてん……ほけん”……?」
私が首を傾げると──
侑「歩夢ー!! 弱点の技を受けたときに、自分の攻撃能力を上げる持ち物のことだよー!」
と、後ろから侑ちゃんが教えてくれる。
歩夢「そ、そういうのもあるんだ……」
持ち物のことはよくわからなかったから、トドゼルガにはあの子が好きな“フィラのみ”を持たせていたけど……一撃で倒されちゃったから、食べる暇もなかった。
せつ菜「歩夢さん! 焦らないでください! ちゃんと相手に十分な削りは入れられていますよ!」
せつ菜ちゃんの言葉に頷き、私は一度息を吸って心を落ち着ける。
トドゼルガは倒されちゃったけど……まだ全然挽回出来る。
歩夢「……よし! 行くよ、フラージェス!」
「──ラージェス」
フラージェスがボールから飛び出すのと同時に、周囲を漂っていた鋭い岩がフラージェスに向かって突き刺さりそうになるけど──気付けば、フラージェスに向かって飛んでくる岩との間に、たくさんの花びらが浮遊し、纏わりつくようにして、岩の動きを止めていた。
ランジュ「……!」
歩夢「ここはこの子が生まれ育ったお花のフィールドだから……ここのお花はフラージェスの味方」
「ラージェス」
フラージェスは花を操って戦うポケモン。
私がここ太陽の花畑での戦いを選んだ理由は、フラージェスの力を最大限に発揮出来るからだ。
お花たちの力を少しでも発揮できるように、持ち物も“きせきのタネ”を選んだ。“きせきのタネ”はくさタイプの技の威力を上げるアイテムだと、侑ちゃんが教えてくれた。
ランジュ「面白い戦い方するじゃない……! カイリュー! “アイアンテール”!!」
「リューーーッ!!!」
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