144: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/17(火) 12:10:24.95 ID:8ywSMszf0
カイリューが、フェアリータイプのフラージェスが苦手なはがねタイプの技で攻撃してくるけど──
ザァァァッと、大量の花びらたちが集まってきて、
「リューーーッ!!!!」
振り下ろされる、鋼鉄の尻尾を、ボフンッと音を立てながら受け止める。
ランジュ「……く……花の量が多すぎる……」
ここは一面見渡す限り花しかない。花たちはフラージェスを守ってくれるから、本来は苦手だけど、物理攻撃に偏っているはがねタイプも怖くない。
もちろん、ランジュちゃんもそれはすぐに判断したようで──
ランジュ「なら、焼き払うだけよ!! カイリュー!! “かえんほうしゃ”!!」
「リューーーッ!!!」
歩夢「! いけない! フラージェス!」
「ラージェスッ!!!」
カイリューがお花たちに向かって、口から炎を吐き出した瞬間──お花たちはザァァァッと道を開けるようにその場から離れ、代わりにフラージェスが、“かえんほうしゃ”に向かって突っ込んでいく。
ランジュ「什么!?」
歩夢「“ひかりのかべ”!」
「ラージェスッ!!!」
特殊攻撃を弱める障壁を展開し、炎を散らして防御する。
フラージェスとお花は共生関係にある。お花はフラージェスを守ってくれるし、フラージェスもお花を守る。
フラージェスが攻撃を防ぐと同時に──四方八方に散ったお花はカイリューの上下左右から回り込むように迂回し、
歩夢「“はなふぶき”!!」
「ラーージェスッ」
「カイ、リューー…!!!」
カイリューに向かって突撃していく。
ドラゴンタイプとひこうタイプを持つカイリューにはそこまで効果的な威力は出ないものの、その物量でカイリューの動きを鈍らせる。
ランジュ「く……“ぼうふう”!!」
「リューーーッ!!!!」
「ラージェス…!!」
歩夢「きゃ……!?」
だけど、カイリューは翼を振るって“ぼうふう”を起こし、周囲の花を吹き飛ばす。
吹き飛ばされたお花は、すぐにUターンしてカイリューに向かっていくけど──巻き起こされる強風によって、一定距離までしか近付けない。
歩夢「なら……! “にほんばれ”!」
「ラージェス」
フラージェスが“すなあらし”をかき消すように天気を晴らし──同時に光の集束を始める。
ここ太陽の花畑は──いつでも太陽のエネルギーに満ちている場所だから、
歩夢「“ソーラービーム”!!」
「ラーージェスッ!!!!!」
強力な“ソーラービーム”は、カイリューの“ぼうふう”を突き破って、
「リュゥゥーーーッ!!!」
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