142: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/17(火) 12:09:07.93 ID:8ywSMszf0
トドゼルガが上半身を持ち上げ、パチパチと手を打ち鳴らし始める。
すると、
「バルド…」
カバルドンは再び“ステルスロック”を発射し始める。
“アンコール”は相手の直前にした行動を繰り返させる技。
歩夢「ほ……。……“あくび”されたら、眠っちゃうところだったね」
「ゼルガ」
ランジュ「……読まれてる……。戻りなさい、カバルドン」
「バルドン──」
ランジュちゃんがカバルドンをボールに戻し、次のボールを手に持つ。
歩夢「…………」
その瞬間、肌がピリピリとし、毛が逆立つような感覚がした。
でんきタイプ……とは違う。威圧的な存在感を持つタイプ──ドラゴンタイプな気がする。
ランジュ「カイリュー!!」
「──リューー!!!」
歩夢「“れいとうビーム”!!」
「ゼルガァ!!!」
ランジュ「な……!?」
「リュゥ…!!」
歩夢「やった! やっぱり、ドラゴンタイプだった……!」
カイリューは苦手な“れいとうビーム”を受けて、苦しそうに呻き声をあげる。
ランジュ「よ、読まれてる……!? なんで……!?」
🎹 🎹 🎹
せつ菜「歩夢さん……すごいです……! 悉く読みが当たっています……!」
リナ『読みというか……たぶん、勘……』 ||;◐ ◡ ◐ ||
リナちゃんの言うとおり、歩夢の場合は戦術的な読みというよりは……たぶん、勘だと思う。
歩夢のポケモンに対する第六感とも言える勘は、あの戦いが終わった後も、日に日に強くなっている気はしていたけど……。
侑「私たちには真似出来ない戦い方かも……」
栞子「すごいです、歩夢さん……! ランジュに対して、優勢を取っています……!」
リナ『ただ──歩夢さんの能力は、弱点もある』 ||;◐ ◡ ◐ ||
せつ菜「弱点……ですか?」
侑「歩夢がわかるのは……あくまでポケモンのことだけだから……」
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