131: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:55:01.50 ID:xLULnzaZ0
“サイコショック”を撃つサーナイトと、それを“タマゴうみ”で回復するラッキーの姿。
もう──逆転の一手はこれしか残ってない。
だから──私は叫び続ける。
しずく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛──ぁ……あ゛あ゛、あ゛……!!!!」
声が掠れる。
しずく「……っ゛……あ゛あ゛あ゛ぁ゛……げほっ、ごほっ……!!」
喉の痛みで、咳き込む。
しずく「ぁ゛、あ゛あ゛……ぁ゛……」
掠れるような声が、出る。……喉が……痛い……。頭も……。
かすみ「──しず子!! もういい!! やめてっ……!!」
かすみさんが、叫ぶ声が聞こえた。
しずく「あ゛……あ゛ぁ゛……っ……げほっ、ごほっ……!! ごほっ、げほっ……!!」
激しく咳き込んで、思わず膝を突く。
ランジュ「……興が醒めたわ。何がしたいの、貴方……」
ランジュさんが冷たい目を向けてくる。
しずく「……はぁ…………はぁ…………」
ランジュ「……憐れね。……かすみやせつ菜と違って……貴方とのバトルは……楽しくないわ」
しずく「……49.4%」
ランジュ「……?」
しずく「“サイコショック”をパワーポイント限界ギリギリまで使ったときに……1回以上急所に当たる確率です……」
ランジュ「……だから、何?」
しずく「……私と、ランジュさん……どっちの運がいいか……約2分の1です……!!」
ランジュ「……何を言い出すかと思ったら……。その前に貴方のサーナイトは“もうどく”で倒れるわ」
「サナ…ッ」
ランジュ「今もそんなに苦しそうじゃない……」
そう言っている間にも、弾丸のように出現してはラッキーに襲い掛かる“サイコショック”。
そして、その度にラッキーは“タマゴうみ”で回復する。
1回──2回──3回──
ランジュ「……そろそろ、終わりね」
4回──5回──6回──
ランジュ「……え……?」
ランジュさんの顔色が、変わった。
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