130: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:54:11.56 ID:xLULnzaZ0
👑 👑 👑
──しず子が急に、山に向かってとんでもない大声を張り上げ始めて、かすみんたちは目を丸くする。
かすみ「し、しず子……!? ど、どうしちゃったの……!?」
せつ菜「す、すごい……声量です……っ!」
ミア「Too loud...」
あのせつ菜先輩さえも、耳を塞いで表情を歪めている。
実際、しず子の声の大きさはとんでもなくて、その声だけで山自体がビリビリと振動しているような気さえしてくる。
侑「え、演劇部が本気で声出すと……こんなすごいの……!?」
歩夢「で、でも、しずくちゃん……何してるの……!?」
栞子「わ、わかりません……!」
とんでもない叫び声の中──かすみんはふと思い出す。
かすみ「……もしかして……雪崩……?」
侑「え……?」
かすみ「しず子……大声で雪崩を起こそうとしてるんじゃ……!?」
せつ菜「まさか……それで、逆転を手繰り寄せようと……!?」
ミア「What?! Is she serious?!」
かすみ「しず子……」
しず子の叫び声は、かすみんたちが話している間もずっと続いている。
しずく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
💧 💧 💧
しずく「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ランジュ「も、もう、一体なんなのよ……!?」
とにかく叫ぶ。力の限り。
喉の強さと声量には自信がある。
だけど──さすがにこんな無茶な声の出し方をするのは初めてだ。
冷たい外気と酸欠のせいか、すでに頭が痛い。
喉も──今にも潰れてしまいそうだ。
だけど──私は叫ぶ。
私が叫び続ける中でも──
「サナ…ッ!!!」
「ラッキー♪」
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