侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3
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114: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:41:14.87 ID:xLULnzaZ0

かすみ「……むしろ、皆さん怖くないんですか……」

栞子「恐い……とは……?」

かすみ「冬の雪山ですよ……かすみん知ってますよ、おっきな声とか出すと、雪崩が起こって大変なことになるんです……。……前回も雪崩で大変なことになったし……」

しずく「あれはフリージオが起こした“ゆきなだれ”だし……。……かすみさん、映画の見過ぎだよ?」

かすみ「え、しず子がそれ言う……?」

歩夢「映画でよく見る、大声で雪崩が起こるのはフィクションだから大丈夫だよ」

かすみ「へ? そうなんですか……?」

せつ菜「人の声くらいのエネルギーでは、さすがに雪崩を発生させることは難しいですからね」

かすみ「……でも、せつ菜先輩の大声なら、雪崩くらい起こせそう」

せつ菜「……確かに、私は声が大きいとよく言われます。……そう言われると、もしかしたら、出来るんじゃないかって気がしてきました……!!」


せつ菜ちゃんはスゥーーーっと思いっきり息を吸い込み、


せつ菜「私はーーーチャンピ──……もがっ!」


大声を張り上げようとしたので、栞子ちゃん以外が一斉にせつ菜ちゃんの口を塞ぐ。


せつ菜「……むー。……むー」

侑「ご、ごめん……。せつ菜ちゃんなら、本当に雪崩起こしかねないと思って……」

しずく「……わ、私も……ありえないってわかっているのに、せつ菜さんならやってしまいそうだと……」

かすみ「き、肝が冷えましたよ……勘弁してください……」

歩夢「人の声くらいじゃ起こらない……。起こらない……よね……?」


逆の意味で、せつ菜ちゃんへの信頼感がすごい私たちだった。


せつ菜「わかりました。雪崩チャレンジはまた今度にします!」

かすみ「一生やらないでくださいっ!!」

侑「あはは……」


思わず苦笑してしまう。本当にそのうち、声で雪崩を起こすのに成功しそう……。


侑「とりあえず……ランジュちゃんたちが来るまでどうしようっか」

せつ菜「じっとしていると身体が冷えてしまいそうですね……」

かすみ「あ、なら、かまくらでも作りますか? かすみん結構得意なんですよ〜♪」

栞子「かまくら……? なんですか、それは……?」

かすみ「え、しお子、かまくらも知らないの!? ……仕方ないなぁ〜……かすみんが雪遊びのなんたるかを教えてあげますよ〜」

栞子「は、はい! お願いします!」

歩夢「それじゃ、私は雪うさぎ作ろうかな……♪」


みんながかまくら作りの話をし始める中、


しずく「……すみません。私……少し、席を外しますね」


しずくちゃんは、私たちに背を向けて歩き出す。


かすみ「しず子……? どこ行くの……?」

しずく「……ちょっと、試合の前に、気持ちを落ち着けたいなって……そんなに離れた場所に行くわけじゃないから、心配しないで」



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