侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3
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111: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2023/01/16(月) 17:37:22.53 ID:xLULnzaZ0

せつ菜「この町にいる方たちは、皆熱い気持ちを持っていますからね!! 私も以前、町ゆく人にお話を伺ったことがあります! 言い知れぬ力を感じると言っていました!」

栞子「言い知れぬ力……!? まさか、この町の方たちは龍脈を感じ取る力のようなものがあるのですか……!?」

せつ菜「はい!! 龍脈ではありませんが、彼女たちは『私たちには見えている……』と、仰っていました!!」

栞子「す、すごいです……! やはり、この町にいる方たちは、特別なんですね……!」

かすみ「しお子〜……間に受けちゃダメだよ〜……」

栞子「え?」


栞子ちゃんがきょとんとする。


かすみ「せつ菜先輩もしお子に変なこと教えないでくださいよ! 説明がめんどくさいんですから!」


まあ、確かに……栞子ちゃんには、この町の人たちを説明するのは難しいというか……。

栞子ちゃんは特別な力を持った翡翠の巫女だから、尚更……。


せつ菜「変なこと……? 私、何かおかしなことを言ったでしょうか……? この町の方たちには不思議な力があるんじゃないんですか?」

かすみ「……マジですか」

歩夢「せつ菜ちゃん……! 変な人に勧誘とかされても、絶対付いて行っちゃダメだよ……!」

せつ菜「……? わかりました……?」


せつ菜ちゃんはせつ菜ちゃんで心配かも……。


しずく「えっと……それで、栞子さんはこの町の活気が気になったの?」

栞子「あ、はい!」


しずくちゃんがズレてしまった話を戻す。


栞子「正直なことを言うと……龍神様の力の被害を最も受けた場所と言っても過言ではないので……ここに来るのは少し気が引けていたんです……。でも……いざ実際に町を見ていたら、思った以上に活気のある町になっていて、驚いてしまって……」

歩夢「そういうことだったんだね……」

せつ菜「この町は確かに他の町に比べると、少し厳しい環境かもしれませんが……それでも、ここにいる方たちはしっかりと生活していますからね」

しずく「ヒナギクはいろんな人たちが、ポケモンと力を合わせて開拓した町と言われています」

リナ『近年で最も発展した町なんて言われることもあるね』 || ╹ᇫ╹ ||

栞子「そうなんですね……」

かすみ「確かにすごいですよね〜。かすみん、こんな寒い場所に頑張って住もうなんてなかなか思えませんもん……」

せつ菜「確かにそう考えると、この町からは人やポケモンの逞しさを感じますね……」

歩夢「ふふ♪ 人とポケモンが力を合わせれば、案外住めない場所なんてないのかもしれないね♪」

栞子「人とポケモンが……力を合わせれば……。……そう、ですね……。……そうなのかもしれません」


栞子ちゃんはそう言ってから、しばらくの間、ボーっと……窓の外から見える、雪の積もったヒナギクの町を眺めていたのだった。






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